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松柏科 杉譜

引用
『松柏科 杉譜』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-15600)
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ID
M2005033019195735282
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
松柏科 杉譜
別タイトル / 旧書名
Vol. 133 松柏科 杉譜
巻次
133-084
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
○十八尋の杉、羽州松山より壱里九丁奥に新憾へゆく山越のすこし脇道に泰成山といふ真言宗の寺あり、夫より弐里北にて鷹尾山といふ所に百合若大臣の廟所山の上にあり、比寺の境内に杉の大木あり、枝葉したへ垂て三町四方にもひろがり山の如く、其あたり岩を敷ならへたると思ふハ比杉の木の根也、扨(さて)爪木(ミき)の太さを十八尋といへとも甚ふとく見ゆるに因て、扇をもつて尺とし、其始より終る所まで印を付てかそへしかば、二十八尋あり、十八尋とハむかしの事なるべし、百合若大臣の御寵愛ありし鷹の印に植玉ひたる杉なりといふ、鷹尾山といふもその謂(いわれ)なりとかや、茲に不思議なる事あり、所の人諸の病平癒の願を比杉と祈誓すれバ則快気す、また一ツの不思議あり、信心あつき人ハ比木の本にて鷹の羽を拾ふ事年ことにあり、其羽を諸病のいたむ所を撫(なで)さすれバ忽快気を得る、まことに奇妙なり、亦この杉の大木ハ近郷隣村まで人を助(たすけ)玉ふ名木なり、その子細ハ此国雪ふかふして十月より春八十八夜までハ雪きへずして諸人往来なし、雪にて家をうづむ、因て雪垣とて屁のやうなる物をこしらへ隣むかふへの通
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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メタデータのライセンス
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