松柏科 杉譜
引用
『松柏科 杉譜』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-15588)
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ID
M2005033019194235270
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
松柏科 杉譜
別タイトル / 旧書名
Vol. 133 松柏科 杉譜
巻次
133-072
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
杉、すぎ【和名鈔】、まき、古名、径木【汝南圃史】、紗木【通雅】、刺杉【物理小識】、(潅)、大和本草に木直なり、故すきと云、すきハすく也、中略、日本に昔ハ杉とまきと云、まきの戸なと云も杉戸なりといへり、集解に赤杉白杉と分つ、赤杉ハ材実と堅く赤色也、紫を帯ふ、諸の器物に造る、水に浸して数十年置ても腐朽せす、最も赤杉といへとも皮の内にしらたあり、白杉ハ材柔也、此物にも心にハ赤ミありといへとも少なくして色薄し、比樹両品ともに出る国によりて善悪の別あり、又集解に野雞斑と云ハ木理美麗にして其橒きしの羽の如し、和にてうづらもくといふ、すぎ、集解に二種に樹を分つといへとも樹皮ならひに花実ともに同し形なり、唯すきと称するのミ、其葉の形円く、長さ五六分、先尖れり、春月枝の中に花を生す、松花に似て小く、実も頗る松実に似たり、一種かむろすぎ、形状たますきに似て粗く、尋常の物より繁く葉細し、一種たますぎ、葉の形常の物より密にして枝も又密にして自ら円き形をなす、此物より又枝葉ともに密にしてかかこミたるよふなるをまんねんすきといふ、一種くさりすぎ、ともへすぎ〈尾州〉、形ゑんかうすきに似て葉枝に附てに戻生す、一種ゑんこうすぎ、葉の形常の品に似て枝粗く長く延て猿猴の手に似たり、一種ひむろ、ひめむろ、樹高大に至る、葉細く短く柔に、粉緑色なり、ひろと云るハひのむろの略にして絲杉より柔なる故に名つく、杉菌、菜の部に出す、(潅)
人名
岩崎灌園
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
備考
(灌)
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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