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松柏科

引用
『松柏科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-15405)
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ID
M2005033019154935073
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
松柏科
別タイトル / 旧書名
Vol. 132 松柏科
巻次
132-065
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
○藝州産槇樹の説、{【工業新報 五十一号】、十二年五月、朱書}、澤寧静稿、貴社工業新報第二号三号四号及び第六号槇樹の数年腐朽せさる木質なるを閲し実に感歎雀躍(かんたんじゃくやく)に絶(た)えず、予曩に広島県下に寓せり、偶々其槇樹を探査し、其用方を里人に問ふに、日用水湿に堪ゆる荷桶(にない)、手桶(てをけ)、水風(すいふろ)、或ハ飯櫃(めしびつ)等榧樅檜杉等を以てするよりも多くハ其槇材を以て之を製造す、故に僻邑山村該樹の成木せさる所なし、且つ該樹ハ専ら器物を作る己而(のみ)にて家屋建材に用ふるハ稀にして、又薪材に用ひ焼炭(すみ)に効なきを以て其価殆ど無きに等しと答へり、通例深山幽谷に伐木し元価運輸及工賃(てま)共纔に玄米一合五夕を給するに充るよし、而して此斤量拾貫目余(嶮路二三里)なりと古より最貴重する所の良材と雖、識者の取て之を用ふるなく、藩政亦之に及バず全く土外に放棄すること玆に二百有余年、今則ち貴社新報を一読し果して其良材(を、訂正)たるを知る迁も亦甚だしと云ふへし、余此事を一友人に語りしに、幸ひ同紙より一書を寄せ、且つ浅野氏朝鮮の役に用ひし舩材一片を贈れり、則ち貴社に投し及槇樹の二種ありと言ふ俚人の説をも附して之を報す、其説左の如し、一羅漢松、犬槇、高野槇、金松、子実の形ち僧の袈裟を着たるか如としと管下人民此樹枝を仏花に供す、東京にて仏枝を供するが如し、木幹表皮、松類に異なれとも外相亦檜杉に異なり/{カウヤマキ、朱書}
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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メタデータのライセンス
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