メインコンテンツに移動

蘇鉄科

引用
『蘇鉄科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-15187)
記載例をコピー
CSV
ID
M2005033019111234855
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
蘇鉄科
別タイトル / 旧書名
Vol. 141 蘇鉄科
巻次
141-049
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
すれハ、病人の為めに最上の食物なる而已ならす、実に味ひよき者なり、前にも述へたる如く、右蘇鉄の粉ハ滋養物なるのみならず、所謂煖和剤にして人畜に論なく其体を和くるるの効あるを以て之を三分一と小麦粉三分二を混和して用ゆる時ハ、一家に取りて経済なるハ論を俟たず、之を食する人の為めにも善(よ)く乳呑さかりの羊之子(ひつしのこ)や急駆(かけ)をなしたる馬、又ハ重荷を負はしたる牛などに与ふる事最も妙なりと云ふ、蘇鉄を殖すにハ、嫩芽の其幹より発したる者を取りて之を植付くへし、然る時ハ忽ち根を発して成長す、若し其枯死せんとする容子(やうす)なぞある時ハ、世人の知る如く鉄釘を打込むべし、忽ち蘇生する者なり、蘇鉄の鉄釘のために蘇生するや斯の如し、支那人の此物を称して蘇鉄と呼ひなせしハ、想ふに鉄に依て蘇すると云ふ義ならん歟、蘇鉄の蘇ハ蘇生の蘇、鉄釘の鉄ハ蘇鉄の鉄巧みなる哉、妙なる哉、唐の先生之作語法{明治九年八月発兌【農業雑誌】、朱書}、仙曰く、かの独逸国にて盛なるルセラン教会の祭日にハ、是非とも蘇鉄の葉を用ゐざるを得ざる慣習あるが故に、右葉を該国に出売するのみにても相当の利ある可しと云ふ
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
コンテンツ(画像等)のライセンス
メタデータのライセンス
コンテンツの利用について

関連アイテム

  • 蘇鉄科

    伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界 名古屋大学附属図書館

  • 蘇鉄科

    伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界 名古屋大学附属図書館

  • 蘇鉄科

    伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界 名古屋大学附属図書館

  • 蘇鉄科

    伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界 名古屋大学附属図書館

  • 蘇鉄科

    伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界 名古屋大学附属図書館

  • 蘇鉄科

    伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界 名古屋大学附属図書館