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松柏科

引用
『松柏科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-15088)
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ID
M2005033019084534756
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
松柏科
別タイトル / 旧書名
Vol. 131 松柏科
巻次
131-023
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
誤る也、そのひの木といふものハ片面にして葉平に布(シイ)て生するものなれは、是扁柏也、其檜といふ物ハ実ハ栢なれは和名にも漢音にて檜と呼しをくハゑと語転し、又かへと転語したるものにして柏をかへといふはひの木の事なるべし、偏柏ハひの木、又かへといふ木なりとしてよろし、いつれも常盤木にして落葉ハ夏季也、栢をかやと読人あれトモ是ハかへの誤なり、摂州ニ栢梨と云地名あり、昔此地を左近衛府ニ寄られたり、今も其地の利分を以て酒を造り、十二月十九日仏名小夜に飲宴ある也、夫をかやなしの歓盃と云、クワイの反語(ハンゴ)カエなれハ、全くひの木を桧として檜をすなハち柏としたるものと覚へられる、檜ハ和名(ワメヲ)びやくしんといふ木を以て是に当つよろし、されば俗通にハ違(タガヘ)リ、児手柏ハ漢名側柏也、ひの木は扁柏也と心得べし、檜ハびやくしんなり、ひの木の事にハあらすと知べし、祇注にいふ所のかしはハ五月餅を包めるかしはの事にして柏の字を用ゆるハ更に当らす、この手かしはと混して柏の字を用ひ来れるものにして夫より歌連俳にも誤用ひたるもの也、このかしはハ広葉ならといゝて漢土にて大葉檪(タイヨウレキ)と云もの也、水仙ノ歌仙ニ、餅備(モチソナ)へをく名月の空 李沓
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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