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殼斗科 槲譜

引用
『殼斗科 槲譜』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-14295)
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ID
M2005033018504733645
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
殼斗科 槲譜
別タイトル / 旧書名
Vol. 115 殼斗科 槲譜
巻次
115-066
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
なり、右一段の文中に割注をなしたるハ当雑誌編者の所為なり、此樹ハ成丈け温暖の地を要する者なれバ我国にてハ土佐、紀伊等の如き南海に傾斜する諸国に於て平原又ハ山間の樹木踈生なる地にして日光の映射及大気のよく流通する所を撰ふ可し、之を植るハ大抵三四月の頃にして寒暑の甚しからざる候に方(あた)り雨後に乗じ之を植ゆべし、尤も之を栽たる後ハ別段培養のため肥料を要せざる者とす、而して大抵一通り成長したる頃に当り外面の三層を剥奪(はぐ)し、僅かに皮膚のミを残余(のこ)し置く時ハ、此皮膚の下に漸々新層を生すへし、故に此皮膚を名付て母層と云ふ、其後五六ヶ月を経て試に右の母層を剥奪して横断すれば已に層中に一つの新層を生ずるを見る、是の如くにして漸次成長するに従ひ、外面なる母層ハ漸次に枯槁脱落し、十三四年を経る時ハコルク樹の外面粗糙となりて終に杫裂(さけめ)を生ず、此時を以て始めて剥奪適用するを得可し、尤も猶之に七八年を仮さハ又一層の美(よき)「コルク」を得可きなり、但し之を剥取るの候ハ、大抵七八月の交を以て最良とす、編者曰く、コルク樹ハ一体槲の一種なるを以て椎や槲の生長する国にてハ多分育つ者なりと聞及ひしが、芸州の辺にハ已に天然生のコルク樹ある由なれば、我輩ハ之を外邦のコルクに比較して品の優劣を決し、我品若し彼れに如かさるに於てハ早くも「サルヂニー」島の種類を移植せん事を望むなり
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
備考
続き
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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