メインコンテンツに移動

殼斗科 椿木科

引用
『殼斗科 椿木科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-14014)
記載例をコピー
CSV
ID
M2005033018431332974
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
殼斗科 椿木科
別タイトル / 旧書名
Vol. 113 殼斗科 椿木科
巻次
113-051
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
年豊熟ス、〔苗木〕樺ハ嫩木初生ヨリ強クシテ寒暑ニ堪ユ、葉ハ小ニシテ密接セス、故ニ樾薄クシテ近傍ノ樹木ノ生々ヲ妨ゲズ、陽光ニ堪ル樹ニハ稈益アレトモ蔭ヲ好ム樹木ノ妨ヲ為ス事アリ、又樾尠キ故ニ陽光ヲ樹下ニ通シテ落葉ノ腐壌シテ肥養トナルヲ妨ケテ無益ノ雑木ノ成長ヲ助ク、〔根〕樺ノ根ハ細根夥多ニシテ上延ス、其根地上ニ露レル者ヨリ蘗(ワカハヘ)ヲ生スル事アリ、〔成長及樹寿〕樺ノ成長ハ甚早シ、然レトモ六十年ヲ経レハ成長甚遅緩ニシテ齢寿ハ通常八十年ヨリ九十年ヲ越ヘス、〔木質及使用〕樺ハ稀ニ建築ニ用ユ、尤屋宇ノ内ニアラサレバ使用シ難シ、炭焼、建具師、木覆師ノ貴重スル材ナリ、木質堅韌ニシテ楓ト同ジク反張セズ、又蠧害尠シ、樺ノ皮ハ蝋ヲ巻テ燭ト為シ、火ヲ点スベシ、又鉄籠ヲ以テ樺ノ皮ヲ盛リ之ヲ焼ク、燃ヘ易クシテ烟ナシ、故ニ鵜匠用テ松明ニ換フ、之ヲウタイカハト称ス、又樺ノ皮ハ北地ニ於テハ獣皮ヲ〓(ナメ)スニ用ユ、其皮ハ魯西亜皮ニ臭ヲ添ヘル香油ヲ含ム、魯西亜ニテハ樺ノ木液ヲ以テ酒ヲ製シ、又良キ醋酸ヲ製ス、樺ハ焼テ功アリ、燃ル遅ク熖烟尠クシテ其炭ハ人ノ貴重スル炭トナリ、又嫩木ノ枝ハ箒ヲ作ルニ宜シ
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
コンテンツ(画像等)のライセンス
メタデータのライセンス
コンテンツの利用について

関連アイテム