殼斗科 椿木科
引用
『殼斗科 椿木科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-13984)
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ID
M2005033018422632901
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
殼斗科 椿木科
別タイトル / 旧書名
Vol. 113 殼斗科 椿木科
巻次
113-021
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
赤楊毬(ヤシヤブシ)、〈磐城国楢葉郡山田岡村山中字栗沢〉、{【十年博覧会――(解説)】、朱書}、採収、山中ニ自生セル赤楊ノ実ナリ、三月葉間ニ長三寸許垂下セル数条ノ葉ト共ニ生ス、此樹凡七八年ヲ経テ実ヲ結フモノナリ、其毬ハ翌年四五月ニ至ラサレハ地ニ落チストイヘトモ、既ニ地ニ落タルモノハ能力劣レリ、故ニ立秋ヨリ秋分マテノ間ニ於テ毬ノ楢枝条ニ存スルモノヲ採取ス、効用、此煎汁ニ鉄漿ヲ匀和シテ黒色ヲ染ムヘシ、又山灰、欅ヲ焼キタルモノ、少許ヲ混スレハ茶色トナル、又水田中青色ノ汚水ヲ生シテ秧苗ヲ害スルトキ、此枝葉ヲ剉ミテ投入スルトキハ頗ル効アリ、赤楊毬、ヤシヤノキノミ、フシノキノミ〈菊多郡旅人村〉、{【十年博覧会――(解説)】、朱書}、採収、初生ヨリ十年ヲ経テ実ヲ結フ、尤高燥ノ地ニ宜シ、立秋ノ頃ニ採収シテ月ニ晒スコト十日許、後藁苞ニ入レテ貯フ、効用、染匠此煎汁ニ緑明或ハ鉄漿ヲ加ヘテ黒色ヲ染ム、又紺色ヲ染ルニハ初布帛ヲ此煎汁ニ浸シ、後藍ヲ施ス、然レトモ色沢劣レリ、又或婦人此実ニ鉄漿ヲ含マシメテ歯ヲ涅(ワ)ムルニ速ヲ皂色(クロイロ)トナリ、輒(タヤス)ク剥脱セス、赤楊毬、ハンノキノミ〈相模国三浦郡太田和村字山科〉、{【十年博覧会――(解説)】、朱書}、八九月ノ頃実ヲ播キ、翌年ノ春発芽ノ後他ニ移シ、四年ヲ経テ復タ山野ニ移シ、八年ヲ経ルノ后四五月始テ実ヲ結フ、乃九月ニ至リテ之ヲ採収ス、一年所産価壱円ニ過キス/赤楊、ハリ、湖南通志曰、楊有黄白青赤数種、品字箋曰赤楊当霜降後身葉倶赤、{【紀南六郡志】、朱書}
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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