桑科
引用
『桑科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-13572)
記載例をコピー
ID
M2005033018322932247
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
桑科
別タイトル / 旧書名
Vol. 108 桑科
巻次
108-124
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
桑植へ方/倍蓰(ばいち)せり、依て広々江湖同好の諸君に忠告して以て蚕業の一斑を補んと欲し、左概略(おほむね)を図記して聊(いささか)追年繁殖の目的(めあて)を表するのみ、若其全功の如きは敢て紙上に論窮する処にあらす、希(ねがは)くは有志の諸君実際に親験して其利の存する所を識玉はんことを、桑苗木植付初年の図、植付て根元に土を三寸位ももりかけべし、植付てより三十日を経て新芽三四寸延るを度として欠落す、植付の時地上三寸にして伐る、二年目の早春未だ芽の生ぜざる以前に伐るべし、秋に至り四五尺に延べし、桑苗本植付初年の図、植付んとする時根本五六寸位の外伐捨べし、二年目の図、新芽三四寸に至る時欠落す、二年の早春伐口、夏の頃二寸位延るを度として欠き落す、三年目の春に伐取るべき所、二年目の秋迄一丈余を成、三年目の図、初年のかけ土、二年のかけ土、三年のかけ土、初年の伐口、二年の伐口、三年目の早春伐口、三年の秋迄此枝七八尺延●印は立枝として其年の新葉を摘み採らす、■印は養蚕の時漸次枝共に伐とりて其葉を用ふ、凹▲印は三年目の春に至り立枝の下より根元迄皮を断つべし、樹の太らんことを欲するなり、四年目も脇の方一と筋断ち、五年も同く断て都て三筋にして止む、但し当年出葉二百目余、●印四年目の早春伐り口、■印立枝として其年の葉を摘み採らす、▲印養蚕の時漸次伐り取りて葉を用ふ、§印樹を太らせん為皮を断つ、但本と立枝一本より七八支、▲印如伐取り、新枝三本宛残し置き、其年の葉を採らす、七八年の後は幾年迄も元支一本に二本残して余は伐べし、四年目、三年目の断ち筋、四年目の断ち筋、此枝の下た地辺四尺位に及ぶ、三年目の伐り口、斯の如して四年目より摘葉し、十年目迄の試験左に掲く、四年五百目、五年一貫二百目、六年二貫五百目、七年四貫目、八年六貫目、九年八貫目、十年十貫目、右の手入をせざるものは十年目に至り四貫目も出葉なきを知る勉てせざるを得す
科目
イラクサ目クワ科
来歴・典拠・由来
甲府新聞
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
コンテンツ(画像等)のライセンス
メタデータのライセンス
コンテンツの利用について
こちらをご覧ください