蕁麻科 楮栲譜
引用
『蕁麻科 楮栲譜』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-13303)
記載例をコピー
ID
M2005033018262931944
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
蕁麻科 楮栲譜
別タイトル / 旧書名
Vol. 107 蕁麻科 楮栲譜
巻次
107-035
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
{カゴ〈豊前〉〈丹後〉、カヂノハ〈■■〉、カヂ、一名カジノキ、カミノキ、又カウゾトモ云フ、朱書}/カ卅四/楮、コウゾ、コゾノ木、カミノ木、釈名ニ以楮構為二物者亦誤矣ト云ハ非也、通雅ニ二物トシテアリ、是也、構ハカヂ{【和名抄】、朱書}ト云也、高サ丈余、枝モ多シ、冬葉ナシ、春新葉出葉ハ八九寸ノ大サ、両対モ茎モ葉モ毛茸アリ、切レハ白汁出、葉ノ形ハ丸クシテサキ尖リ、辺ニ鋸歯アリ、七月七夕ニ歌ヲ書テ七夕ヲ祭ルモノ也、此レハ昔ヨリアルコト也、故ニ俊成卿ノ歌モコノコトヲヨメリ、マタ是ノ葉ノ左右ニ切深クアリテ、葡萄ノ葉ノ如キアリ、二ツトモニ皆構也、構ト穀トハ同字也、替字ニモナリ、一名ニモナル也、其中薬ニ用ルハ葉ニ切レアル方也、故ニ花穀葉、尖条下、五花穀葉、附方、トモ云{テ、朱書}アリ、新葉出揃テ后{(実、朱引き訂正)}{夏、朱書}ノ初葉間ヨリ薄黄色ノ花ツク、形栗ノ花ノ如ク于半位下垂ヌ、コレニ雌雄アリ、雌ノ方ニハ実アリ、雄ノ方ニハ実ナシ、実ハ九分位ノ大サ、丸ク■キイチゴノ如キ実マワリニヒツシリト付テアリ、秋ハ熟シテ赤クナル、コノイチゴノ如キ実ノ中ニ皆小ナル核アリ、コノ核ヲ薬ニ用ルヲ楮実子ト云、昔ハ舶来アリ、唐テハ楮ト構トヲ混シテアリ、故ニ構実ヲモ楮実子ト混シテ云也、然トモ薬用ニハ楮ノ実核ヲ用ルカヨキ也、楮ハコクゾト云テ他国ニ作リ紙ニスルモノ也、小木ニシテ枝叢生ハ四寸位ノ葉ヨリ大ナルハナシ、形ハ丸クシテ尖リタル也、花実ハ構ニ同シテ小也、唐ノ楮字ノ子ハ細也、楮ノ実ト見ル也、構ノ子ハ楮ノ子ヨリ粗也、然トモ同類故ニ通シテ楮実子ニ用テモ可也、舶来ノ楮実子ハ至テ古渡也、故ニ薬店ニ本トヲ知ラス、誤テ楮実子トモ書也、楮ノ皮ヲトリ諸国ニ紙ニ作ル、コノ紙ヲ集解ニ楮紙ト云也、又楮皮紙トモ云、天工開物ニ紙ノ製委シク云ヘリ、唐モ日本モ同ク楮紙ヲスレトモ、唐ハ製精シ故ニ反テヤフレ易シ、日本ハ製粗也、故ニ反テ強キ也、日本ノ紙ノ上品ナルニテハナシ、集解ニハ葉ニ切アルト無キトニテ楮ト構トヲ分別ス、非也、楮モ構モ切アルトナキアリ、木ノ大ナルト大ニナラストニテ分テヨシ、楮モ構モ葉モ茎モ切レハ汁出、唐デハコレヲ以紙ヲ績テ糊ニ用ユ、コレヲ穀膠ト云也、奥ニ出テアリ、コレヲ一名五金膠ト云也、正字通ニ出、本条一名扁穀【通雅】{■■■■、朱書}、楮穀ノ惣、一名楮桃樹、【三才図会】、{【■■本草】、朱書}、穀桑【通雅】/{楮実一名任【■■■】、穀樹子【本経逢原】、朱書}、{一種ヒメカウソアリ、一名ヤマソ〈予州〉、カヂノキ〈■■〉、ヒ■〈備後〉、タ■【■■■■】、イヌカウス【■■】、ヤブカクジ〈■■〉、山中ニ自生多シ、木ノ高サ丈許、葉ハ■長ト柔毛アリ、■ヲ用テ■■ニ作ル、是モ亦楮穀ノ類也、朱書}/■■、穀楮子、又名楮枝又名横樹、■■云々、【験方新編 七】
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
コンテンツ(画像等)のライセンス
メタデータのライセンス
コンテンツの利用について
こちらをご覧ください