檀香科

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白檀、｛【蘭畹摘芳　次編三】、朱書｝、舶来数品あり、黄色なるをマメノコテの白檀と呼ひ、油色なるをアブラキと呼ひ、倶に上品とす、アブラキハ即黄檀なり、肉黄にして外白きものあり、其白きものハシラタと呼ひ下品なり、薬用にあたらす、薬に入る者ハ黄檀なり、右弁ずる如きものにて香気強く滋潤ありて新鮮なるものを撰用すべし／｛百六十檀科、朱書｝／｛上田説、朱書｝○林木価ノアルモノハ「コウ」樹、一名ロワニシテ該樹ハ器具及楽器ニ用ユルタメ外国ニ於テ非常ニ珍重セラルヽヲ以テ濫伐ノ弊ヲ生シ、今其ノ種苗ヲ尽スニ至レリ、檀香木モ亦伐採シテ其ノ痕跡ヲモ残サス悉ク支那国ヘ輸送セント云フ、該国人ノ現ニ当国を檀香山ト名称スルモ、蓋該樹ノ多キニ原因スルモノナラン、明治十九年二月四日【官報】