寄生科
引用
『寄生科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-12532)
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ID
M2005033018074631171
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
寄生科
別タイトル / 旧書名
Vol. 100 寄生科
巻次
100-037
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
当生穀不当生此一物也、自是感造化之気別是一物、古人惟取桑上者、是仮其気爾第以難得真者、真者不咽必験如神、向有求是于呉中諸邑者予遍捜不可得、遂以実告之隣邑以他木寄生、送上服之逾月而死、可不慎哉●震亨曰、桑寄生薬之要品、而人不譜其的惜哉、近海州邑及海外之境、其地煖而不蚕桑無採将之苦、気厚意濃自然生出也、何嘗節間可容他子耶●時珍曰、寄生高者二三尺、其葉円而微尖厚而柔、面青而光沢、背淡紫而有茸、人言川蜀桑多時有生者、他処難得須自采、或連桑采者乃可用、世俗多以雑樹上者充之、気性不同、恐反者害也、按鄭樵通志云、寄生有両種、一種大者葉如石榴葉、一種小者葉如麻黄葉、其子皆相似、大者曰蔦、小者曰女蘿、今観蜀本韓氏説亦是両種与鄭説同●大和本草曰、桑寄生、桑ノ木ニ別樹ノヤトリ生スル也、マレナリ、又本草ノ序例桑茸ヲモ桑寄生ト云、桑ノ木ニ生スル猿ノコシカケナリ、コレハ別木ノヤドリキニアラス、一名二物也●用薬須知曰、桑寄生、和名クハノヤドリ木、真ナルモノ稀也、産于隠岐島者最好シ、寄生(ヤトリキ)ノ雑木多シ、可択木ハツゲニ似テ、葉ハツヽジニ似テ厚ク、有毛、折之ハ色黄ナルモノ真也、世医桑茸ヲ以テ代用ユ、桑ニ生スル癭(エイ)木、サルノコシカケ、也、中風癱瘓ヲ治スル功アリ△松寄生、松ノヤドリキ、形似桑寄生、松樹上ニ生スルモノヲ用ユ、松上ノモノト云ドモ他ノ雑木ヲハ用ユベカラズ、ツゲニ似タルモノ是ナリ●一本堂薬選ニコレヲノセス●詩経名物弁解、蔦与女蘿【小雅頍弁章】、朱註蔦寄生也、葉似当盧、子如覆盆子、赤黒甜美△通名ヤドリ木、凡他木ノ気ヲカツテ生スル寄生ノ類、松、栢、桑、柳、楓ニカキラズ総テ蔦ト云ベシ、然ルニ本草ニ時珍ハ桑寄生ヲミ蔦ト云ハ偏ナリ、韓保昇ノ説ニ鳥食物子落枝節間感気而生ト云ハアヤマレリ、冦氏駮之セリ、本草ニ詳也、常ニ寄生ト称スルモノハ、葉黄楊(ツゲ)ニ似テ肥脆、赤実ヲ結ブ、即朱註ニヒク所ノ説是ナリ、拡充シテ言ヘハ、風蘭天人蔓(ツル)ノ類モ皆蔦ト心得ベシ也/桑上寄生、クワノヤドリキ、同本、隠岐ノ産上品也、ヤドルホヤ【古歌】、トビキ〈讃岐〉、カラスノウエギ〈勢州〉、―――干ニ黄ニナル、松木ノハ青クナル也○――――ニトノ名アリ、桑耳ノコト○桑黄トハサルノコシカケ也、薬方本字ニ的ル、アヤマリ也、混沌螟蛉【輟――】、寓屑、イ、寓童【同】[尺]ノ宛童ノアヤマリ也、桑上羊児藤【赤水玄珠】、桑上牛児藤【肘后方】、桑上冬児藤沙里【村家方】
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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