寄生科
引用
『寄生科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-12516)
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ID
M2005033018072631155
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
寄生科
別タイトル / 旧書名
Vol. 100 寄生科
巻次
100-021
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
ヤドリキ、[考証]葉如細柳葉而厚脆、茎粗短、子黄色、大如小棗、惟虢州有桑上者子、汁甚粘核大似小豆、九月始熟黄色、陶言、五月実赤大如雀、盖未見也、恭説、結子黄緑色如小豆、以汁稠粘者良也、保昇説、圭按ヤドリキ、朴、柏、栗、槲ニ生スルモノ皆同シ、余ハ(西説ニ据リ、訂正)蘭方ヲ用テ、東シノヨリトル檞寄生ヲ用フ、又栗寄生ヲ用フ、信州大手辺ニ多シ、実黄色、甚粘汁アリ、西洋ニテハ鳥ヲサスモチニ用ユト云、実粘汁中ニ仁アリ、樹上ニ試ニツケオケハ根芽生ス、弘景ノ説ニ、実赤大如小豆ト云モノハ、マツグミヲ見テ、檞寄生、桑寄生ヲ知ラザルモノ也、マツグミハ、スルガノ松原ノ松ニ多シ、又モミニモ生ス、味甘、マツニ多シ、又モミニモ生ス、松トモミト性近シ、茯苓モ松山トモコノ山ニ生ス、小松ニ実ヲ付テモ生ス也、恭説ニ熟黄色、陶言五月実赤大如小豆、盖未見也ハ桑寄生ヲ知テ未ダマツグミヲ知ラザルモノ也、時珍説ニ、葉円而微尖、厚而朶面青而光沢、背淡紫而有茸ト云モノハ、イチイヤドリキノコトナルベシ、イチイヤドリキハ九州ニ産シ、イチイニ寄生ス、又ツバキ等ニモ生ス、熊野ニモ産ス、葉円也、背褐色也、時珍モ桑寄生ヲ見ザルナルベシ、一種大者葉如石榴日蔦、是亦ヤシビヤンヤクク如石榴ト云モイガヾ蔦ハ穏当ナラズト見ユ、[草木育種後編]潅園先生云、寄生ハ加条木(えのき)に生、榎葉樹(はくえのき)にハ生ぜず、俗にとびさヽ、飛(とび)づたなとヾいふ、四月の頃実熟したるをとり、梨花、海棠、林檎、枳椇等の樹皮へ実を付て置バ根を生く、樹皮に粘着して、後に葉を生ず、又遠州にて松ぐみ、江戸花師にてつげ松といふものあり、大葉、小葉二種あり、大葉のものハ葉柯樹の如く、小葉のもの葉石血(せきたうら)に似たり、二種ともに夏月紅花を開き、形蔦蘿(るらう)に似たり、後子実を結ぶ、其実熟したるをとり、赤松に粘貼して置く時ハ芽を生す、喜任按是節詩経にいふ蔦なり○又駿州に桧、山茶等に生する寄生あり、形扁柏(ひのき)に似たり、このもの寄生したるをひのき山茶といふ、寛保粘中――一名あやつばきといふ、潅園先生云、此木の下一諸の常螌木を栽置ハ実落て自ら寄生を生す
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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