胡頽子科

日本語

胡頽子、諸生子【和名鈔】、くミ【同上】、さつきぐミ、くいミ〈四国〉、ぐこミ〈阿州〉、たわらくミ〈肥前〉、たうらぐミ〈同上〉、半奈子【通雅】、｛（潅）、朱書｝、樹高さ七八尺、葉の形茶の葉に似て硬く互生し、新春葉の間に花を開く、一房二三萼あり、一花の形状本は筒にして末ハ分れて丁香のことく香気あり、後実を結ふ、形枸杞に似て長く白き星あり、中に長き核あり、山茱萸の如く質甚堅く、破れハ内に白綿あり、木半夏【集解】、なつくミ、やまくミ、｛（潅）、朱書｝、樹高さ一丈許り、枝ハ胡頽子より柔かにして下に垂る、葉の形椎に似て互生す、面緑色、背ハ淡褐、或ハ白色也、春の末に葉の間に花を生す、形胡頽子と同し、実ハ形同くして小く南燭子の似て大小白き点あり、一種、あきくミと云物あり、｛（潅）、朱書｝、樹高さ一丈許りに至る、冬ハ葉なく春月新葉を生す、形木半夏に似て小く、春の小花を開く、形又木半夏と同しくして小也、実も又同し、秋に至て熟す／くみ、モロナリ、［医］、［本和下　卅三］胡頽子、［和］又、毛呂奈奈利、［名］同、［延］大膳式備中国、宮内式、諸成、［医］甘蔗、［夫］搪、［和玉］攩、［藻　九、廿八］、｛【動植名井】、朱書｝／もろなり、クミ、｛【動植名井】、朱書｝、［和］胡頽子／胡頽子、今案久美、［異名］盧都（ロト）子【綱目】、半含春（ハンガンシュン）【同】、菅家文草一有九月侍宴賦、茱萸（シュユ）ノ杖ヲ載ラル、今試ルニグミノ木ノ杖ヨシ、可試用、｛【大和――（本草）】、朱書｝