樟科

日本語

○釣樟、くろもじ、ちしや〈信州〉、せうかのき〈西国〉、ねろ〈越前〉、とりこしバ〈松前〉、クンネヲマクシネ〈蝦夷〉、山野自生多し、木皮淡緑にして黒斑あり、香気よく、此木にて牙枝（やうじ）と製す、葉の柯樹に似て硬く互生をなし、春月葉に先て花を開く、五弁淡黄色にして四五花簇生す、後実を■ふ、大さ南天の子の如し、秋に至り熟して黒色なり、【本草図譜　八十一】○一種、葉長く大にして柿の葉の如くにして硬し、花実はくろもじの如し、【本草図譜　八十一】／クロモジ／○クロモジ、諸山ニアリ、葉ニ微毛アル者、長葉者アリ、奥熊野ニ産スル者、大葉ニシテ樹丈余ニ及ヒ、廻リ七八寸ナル者アリ、有【熊野物産志　巻二】抄録