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玄参科

引用
『玄参科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-11776)
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ID
M2005033017521630415
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
玄参科
別タイトル / 旧書名
Vol. 092 玄参科
巻次
092-039
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
き処ハぬき去て随分勢の宜しを間広に残すなり、梅雨の時ハ苔にて雨の漏ぬ様に防き、梅雨過るに至てハ漸々苔を去り朝日を受く、夕陽ハ大に忌むなり、炎暑の中ハ猶日を防き、乾くに随て軽き土を薄散し入て水を澆き、乾度毎の水を澆き土を入るべし、八九月に至てハ悉く土に根を入、其芽も朽て土となる、此冬の中ハ藁芥を取重て寒気を防き、二月の頃掘起し、苑圃及山野の空地に植る事ハ漆を植る法の如し、芽を出さんとする時に熟糞を入て折し草を去りて更に手入なし、明後年の正月の末、土きわより利刀にて打切て又熟糞を入る、比肥にて新に芽を出し長る事、此年の中に五七尺に立延るなり、明春に至てハ節々に枝を出すとも是を折取る事なかれ、若し比枝を折取て直立に為んとすれとも、夏に入て木の心に蠧を生して板に挽て至て穴多して悪し、又成長も宜しからす、都て松杉も五七尺の時ハ下枝多し、大樹になるに至てハ其下枝遥に上りなりて、何の害にならす、一切の諸木皆枝にて木も肥り繁茂するなり、是をかき取る時ハ木の勢分を損して成長を却ておそし、是をかひて真直に仕立ると思ふハ大に誤にて白人了簡也、桐別して枝の勢にて能長るものなり、凡枝少くは大にして常に小枝を出さぬ木ハ、兎角其枝を大切にす、桐ハ別して節を忌む事なし、節も枝の用になるなり、其枝肥る時ハ木も肥るなり、外ニ手を付るハ悪しとして八年を経て臘月を以て根木より斧にて切るへし、鋸ハ水を持て甚た悪し、是を六尺に切て真直に立て早く水気の去る根にすへし、水気を早く去らざれば板に挽て色宜しからず、其長を六尺にてよし、桐の材ハ皆切て用ゆ、只長持のミ六尺なれとも六尺の中に
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
コンテンツ(画像等)のライセンス
メタデータのライセンス
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