狗骨科
引用
『狗骨科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-11510)
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ID
M2005033017472630149
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
狗骨科
別タイトル / 旧書名
Vol. 088 狗骨科
巻次
088-047
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
ひゝらき、記に比々羅木と見へたり、ひゝらき、記に比々羅木字、後続紀并に杜谷樹をよみたり、順抄木類に本草云、黄芩注に和名比ヽ羅木、漢語抄云、杜谷樹注に杜音江和名上同一云、巴戟天、筆記に出してヤマヒヽラキト注し、おもふに記のヒヽラキは即杜谷樹にして枸骨なるへし、游清云、按るに疼響疹胗(ヒヽラクヒヽクヒミクキラリ)なといふは今の俗にヒリヒリイタム、ヒリツクなといふと同しくかなたこなたヒヽキイタムをいふ、杜谷樹(ヒヽラキ)の葉はとがとがしき物にて心もなし、手なとふるれは針如刺人をふとさしていわく動痛(ヒヽラク)ゆへにかくハ名付しなるへし、蕁麻をイラクサともイタイタクサともいふと同し例也、是を葉に刺ありて人をさすゆへに此名あり、字鏡に〓をイラムシといふも今の毛虫にて此毛にふるれはいといとヒヽラキて堪えかたき物也、是等にてヒヽラキの名義をさとるへし、【国史草木昆虫攷 巻六】/ひヽらぎ、続日本紀に杠谷樹と書り、枸骨、一名剛殻といふとも見へたれは、音を借れる也、其葉稜角ありて人を刺せは疼木といふなるへし、柊字をよめるも此義よるにや、或ハ〓をよめり○続紀に左右兵衛の奉る卯杖の中に比々良木三束と見ゆ○古事記に比々羅木之其花麻豆美神あり、数年を経されは花さかぬもの也、めひヽらきハ刺なし、貓刺なりともいへり○追儺の夜比々らきの桙を用る事、土佐日記、四季物語に見へたり、よて刺あるを鬼ひヽらきといふ、古事記に比々羅木之八尋矛といへり、又物語に己か神の社あるハみぞろの池あたりより奉る事定貞れる故実なりと見へたり、己か神ハ長明か賀茂を自称せる也、下賀茂にひゝらきの社もましませり○信濃ハ雪国ふてひゝらぎなきをもていわし、まめがら
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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