斉墩果科

日本語

安息香、【蘭畹摘芳　次編三　卅二ノ四】、堅く凝り塊をなし、状松脂に似て色淡黄微黒、是今舶来のものなり、古渡りハ赭黄色にして光あり、上品也、新渡のものハしからす、今ハカイラギ様を上品とす、塊松脂の如く褐色にして淡白斑ありて光る、又薬カス様（デ）と呼ふものハ下品なり、色黒くして内に雑りあり、古渡りの物其塊大キサ鞦鞠の如く、其質ハ松脂の如く赭黄色、これを破れハ明瑩燦然たり、是尤上品なり、新渡のものハ色淡黄微赤を帯ひ、或ハ白色雑る、これ下品なり、古渡上好のものを撰用すべし／安息香、｛複、朱書｝堅ク凝リ塊ヲナシ、状ヲ松脂ニ似テ色淡黄微黒、是今舶来ノモノナリ、古渡リハ赭黄色ニシテ光アリ、上品ナリ、新渡リノモノハシカラズ、今ハカイラギ様（デ）ヲ上品トス、塊松脂ノ如ク褐色ニシテ淡白斑アリテ光ル、又カス様（デ）ト呼フモノハ下品ナリ、色黒クシテ内ニ雑リアリ、古渡リノ物其塊大キサ鞦鞠（テマリ）ノ如ク、其質ハ松脂ノ如ク赭黄色、コレヲ破レハ明瑩燦然タリ、是尤上品ナリ、新渡ノ者ハ色淡黄、微赤ヲ帯ヒ或ハ白色雑ル、コレ下品ナリ、古渡上好ノモノヲ撰用スヘシ、【蘭畹摘芳　次編三】／｛■十三、■墩果科、朱書｝

「伊藤圭介」の朱印