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石榴科 桃金嬢

引用
『石榴科 桃金嬢』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-09037)
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ID
M2005033016594925683
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
石榴科 桃金嬢
別タイトル / 旧書名
Vol. 062 石榴科 桃金嬢
巻次
062-072
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
○丁香、物印忙に載る図、和産なし、東西洋考に暹羅、渤泥、蘇門答刺より来る、蛮国に香山あり、満山皆丁香あり、雨後渓水に随て山の麓に多く流れ出るを拾ひとりて中国の商人に売る云り、然れハ唐山にも無しと見へたり、和蘭物印忙に図あり、樹皮黄色、葉ハ柯樹又橘葉に似て対生し、枝の梢に細枝を分ち、数十顆を結ふ、蒂長くして末裂(さけ)て中の子顕る、形瑞香花に似て黄褐色なり、馬志の説に丁香生交広南番、按に広州図上丁香、樹高丈余、木類桂葉似櫟葉、花円細黄色、凌冬不凋、其子出枝、蕊上如釘、長三四分、紫色と云、能この説に合に又同書に丁香の花の図あり、枝の梢に二三花を開く、形錦帯(へにうつき)花に似て蒂緑色、淡紅色にして五六の弁あり、中より淡青色の蕊を生し、黄色の点あり、これ珣の説に丁香生東海及ひ崑崙国、二月三月花開、紫白色と云るに合り、大和本草に薬肆に煎したる滓を売ることあり、えらふへし、久しくなりて香薄きハ酒にひたせハ香生すと云り、丁香ハ別に貴賤なし、中島も品位の貴賤さしてなし、新を佳とし、尤も商家にハ乾けるを好むといへとも売用にハ肥大にして斤目重くなるを好むゆへ、焼酒(せうちう)或ハ濃茶を灌き物を以て覆ひ、一宿を経て取出し肥大なるを売用とすといへり、【本草図譜 八十一】○丁皮、丁香の樹皮也、田村氏の説に丁香皮の形肉桂の如く厚く、香丁香の如くにして烈きもの也、爛飯丸の方中に入る、中を温め食を消化する功あり、一種偽物の丁香皮あり、外ハ丁香の香気すれとも
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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