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石榴科 桃金嬢

引用
『石榴科 桃金嬢』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-09029)
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ID
M2005033016593925667
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
石榴科 桃金嬢
別タイトル / 旧書名
Vol. 062 石榴科 桃金嬢
巻次
062-064
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
三/丁香、丁子ト云也、釈名ニ丁子香ヲ略ス、和産ナシ、丁ノ字ニ似タル故ニ丁子香ト云也、是ハ皆番国ヨリ渡唐デモ嶺南ノ地、又嶺南ヲ離レ交趾、暹羅ヨリ出スト云也、番国ノ中ニ美落居ト云番国アリ、此国ニ香山ト云アリ、此山皆丁香斗アリ、故香山ト名ト云、此谷川大雨後多落テ流出ルヲ山下テ{拾、朱書}{捨、朱引き訂正}取リ唐ノ売人ニ売ト云、此ニ雌雄アリ、花ノ形ニシテ本ノ方小、末四分斗ノ大ニ四弁ノ花ノ状アルヲ雄{(ヲ)、朱書}丁子ト云、漢名公丁香【本草原始】、ト云、是ハ香気宜シ、薬用ニシ香具ニモス、一種形大ク、真中フクレ、前後小ク山茱茰ノ形如シテ、先ニ四弁付、是ヲ雌{(メ)、朱書}丁子ト云、漢名母丁香【集解】ト云、色ハ同ク黒、此先ハ二ツニ分レテ鳥ノ嘴ヲ開タル如、釈名註ニ撃破有順理而解ト云、自然ニ筋有テ分レルモノ也、即チ雞舌香ト云ハ雌(メ)丁子也、香少ナキ故薬用ニ悪シ、果子ニハ宜シ、紅毛人持渡ルハ蜜漬ニシテ有アリ、ホドヒテ八九分ノ大也、甚辛ミアリ、干セハ小クナル、紅毛人持渡ルハ別ニ一種有ニ非ス、即チサ香也、丁皮ト云ハ丁香ノ皮也、薬店ニ古渡、新渡アリ、新渡ハ偽多、古渡ノ方ハ真物也、厚ク三四分、或五六分アリ、薄茶色也、肉桂ノ厚皮ニ似、新渡ハ薄ク香気少ナシ、偽多シ、真ノ丁香皮ハ香気ツヨシ、本経逢原云、丁皮即丁香樹皮、似筒桂皮、而堅厚、色深紫、較之肉桂、味稍枯、気稍滞、今舶上人、毎以偽充肉桂、不可不弁ト云々、唐ニハ皮多、故肉桂ニ偽、日本ニテハヤブ肉桂ノ厚皮ヲ以テ却テ丁香皮ニ偽ル也、公丁香、一名如字香【本草匯】、百里撃【種杏仙方】、痩香嬌【薬譜】、索瞿者【金光明経梵語】、母丁香、一名亭炅独生【酉陽雑俎】、丁皮、一名支解香【薬譜】/丁皮、丁子ノ樹ノ皮ナリ、丁香皮、支解香【薬譜】/丁香皮ハ文化年中冬船ノ者状天竺桂皮、味辛ク丁香ノ気アリ、是真物ナリ、古渡ノ者ハ状厚、朴ニ似テ焚テ丁子ノ香アリ、味辛ナラズ、恐クハ丁皮ニ非ズ、蛮産ノポツクホートノ木皮也ヘシト云、丁子油ヲ羅甸ニテカレーヲヘーロリユムト云/キ十三/丁香、{【蘭畹摘芳 二編三】、朱書}、雌雄の二種あり、今薬店にて売る小なる者ハ花の形あり、是雄なり、漢名公丁香、薬にハ是を用ふべし、又薬舗にて経年の物を雑へ売る也、宜く新鮮なるものをえらむべし、又大にして山茱茰の形に似たりといふ者ハ是雌にして実なり、漢名母丁香、菓子の用に入る、薬用にハ宜しからす/丁香、漢英無用類話、Clores/Cloves、丁香、caryopryllusニ出、Cloves、丁香、Vruisnagel、エブスニモトアリ、Cloves mother、母丁香、英――典、oil of cloves、丁香油
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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