薔薇科
引用
『薔薇科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-08164)
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ID
M2005033016425023952
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
薔薇科
別タイトル / 旧書名
Vol. 055 薔薇科
巻次
055-080
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
郷名カラボケ、楙【音茂】、{和名毛介、朱書}、木瓜●弘景曰、木瓜、山陰蘭亭尤多、彼人以為良果、又有榠樝大而黄、有樝子小而濇、礼云、樝梨鑚之、古亦以樝為果、今則不也●保昇曰、其樹枝状如柰、花作房生、子形似楉蔞火乾甚香、樝子似梨而酢、江外常為果食●頌曰、木瓜処々有之而宣城者為佳、木状如柰、春末開花深紅色、其実大者如瓜、小者如拳、上黄似着粉、宣人種尤謹遍満山谷、始実成則鏃紙花粘於上、夜露日烘漸変紅花色、其文如生、本州以充土貢、故有宣城花木瓜之称、榠樝酷類木瓜、但看蒂間別有重蒂如乳者、為木瓜無者為榠樝也●斅曰、真木瓜皮薄、色赤黄、香而甘酸不渋、其向裏子頭尖、一面方食之、益人有和円子、色微黄蒂粗、其子円味濇微酸、能傷人気、有蔓子、顆小味絶濇不堪用、有土伏子、味絶苦濇不堪用、子如大様油麻餌之、令人目色多赤筯痛也●宗奭曰、西洛大木瓜、其味和美、至熟止青白色、入薬絶有功、勝宣州者味淡也●時珍曰、木瓜可種、可接、可以枝圧、其葉光而厚、其実如小瓜而有鼻、津潤味不木者為木瓜、円小於木瓜、味木而酸濇者為木桃、似木瓜而無鼻、大於木桃、味濇者為木李、亦曰木梨則榠樝及和円子也、鼻乃花脱処非臍蒂也、木瓜性脆可蜜漬之、為果去子蒸爛、搗泥入蜜与姜作蒸、冬月飲尤佳、木桃、木李性堅、此亦可蜜煎及作餅食之、木瓜焼灰散池中、可以毒魚説出准南万畢術、又広志云、木瓜枝一尺有百二十節可為数号●大和本草曰、木瓜(ボケ)、ボケハモツクハノ転語也、本邦ノポケ数種アリ△寒木瓜(ボケ)、花小シテ紅也、帯黄色有実△淀ボケ、花紅ニシテ美シ、無実△白木瓜、葉初生時色鮮緑△長春木瓜、十月ヨリ花開、春夏花アリ、唯秋無花、十二月正月花尤ヨシ、紅色也△カラボケ、花初白ク、中比淡紅、後深紅△八重ホケアリ△草ボケ、高一二尺、野ニ多シ、花赤色、木ニ刺(ハリ)アリ、果(ミ)小シ、武蔵野ニシドミト云草木瓜アリ、其実ノ大サ肥後梅ホドアリ、土民其醋ヲ用ユ、榠樝ニ葉モ実モ同シテ甚小也、一種木ノ形梨ニ似タリ、高大ナルハ丈許、大抵六七尺、刺(ハリ)アリトイヘドモマレナリ、其実木瓜ヨリ頗大也、花モ大ニ紅白二色アリ、実モ右二種ヨリ大ニ刺多シ、山州鷹峯ニアリ、猶品類多シ、不可枚挙、凡木瓜花盛久シ愛ベシ、木瓜醋ヲ鰻〓ニカクレハ甚大ニナル、木瓜ウナギ同食スヘカラズ●用薬須知曰、木瓜、和名カラボケ、俗名クハリン、形ニ大小長短アリ、皆可通用本草ニ詩経ノ木桃、木李、木瓜ヲ誤会シテ引入木瓜条分之、又榠樝ヲ分チ出シテ、甚穿鑿附会セリ、其弁ハ明顧夢麟ガ詩経説約ニ詳ナリ、榠樝ト木瓜一物也、又クサボケアリ、是亦木瓜ノ一種ニシテ本草所謂貼(テツ)茎海棠也●詩経名物弁解、投我以木瓜【衛風木瓜章】、朱註木瓜楙木也、実如小瓜酢可食△正名ボケ、又名クワリン、本草図経、其実大者如瓜、小者如拳ニ拠トキハ本草網目ノ榠樝(クワリン)ト称スルモ
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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