薔薇科

日本語

郁李［実］卅三、説ニ単弁千葉ノ二種アルコトヲ云ヘリ、図ハ千葉ノ図也、ニハザクラ也、二七／喜梅、和名ニワザクラ、｛江西人亀協従、朱書｝、【蘭山紀聞】一種千弁白色ナルアリ、コレハ実ヲ結ハズ、又紅花ノモノ、紅白交ルモノアリ、共ニ花形棣棠（ヤマブキ）花ノ如シ、本条一名雀李【本経逢原】、国大李【本草精義】、寿李【汝南圃史】、御園李【八閩通志】、棣李【三才図会】、棠子【事物異名】、脆桜桃【物理小識】、山梅子【郷薬本草】、〓黎児【救荒本草】○黎疑梨ノ誤、仁一名隠上坐【輟耕録】、千金藤【医学正伝】、｛弥生ノ頃花盛也、木長三四尺ニテ太サ細キ杖程アリ、夫ヨリ太キヲ見ズ、花ハ白モアリ、朱書｝／庭桜、三四月に花をひらく、には梅の類にして実なし、花ハ千葉なり、白きあり、うすあかきあり、木ハ高さ二三尺に過ず、八重桜に似てちいさく花しけくしてみるに堪たり、根より叢生す、根をわかちてうふへし、うつしうふるに根まハりを広くほりて土を多くつけてうふへし、しからされば枯る、正月に分ち植へし、二月をすきてハかれやすし、葉ハには桜、又彼岸さくらに似たり、【花譜】