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薔薇科

引用
『薔薇科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-08119)
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ID
M2005033016415723863
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
薔薇科
別タイトル / 旧書名
Vol. 055 薔薇科
巻次
055-035
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
本草灌木類ニ載タリ、考合ノタメニマヽニ出ス、薁李、爵李、雀李、棠棣、車下李、郷名ニワウメ、{和名牟閉、朱書}、郁李●別録曰、郁李生高山川谷及丘陵上、五六月采根●弘景云、山野処ゝ有之、熟赤色亦可噉●保昇曰、樹高五六尺、葉花及樹並似大李惟子小、如桜桃甘酸而香有、有小濇味也●禹錫曰、按郭璞云、棠棣生山中、子如桜桃可食、詩小雅云、棠棣之華鄂不韡々、陸璣註云、白棣樹也、如李而小正白、今官園種之、一名薁李、又有赤棣樹、亦似白棣、葉如刺楡葉而微円、子正赤如郁李而小、五月始熟、関西天水隴西多有之●宗奭曰、郁李子如御李子、経熟堪啗微濇、亦可蜜煎陜西甚多●頌曰、今汴洛人家園圃種、枝茎作長条、花極繁密而多葉者亦謂之郁李、不堪入薬●時珍曰、其花粉紅色、実若小李、釈名曰郁、山海経作栯馥郁也、花実倶香故以名之、陸璣詩〓作薁字非也、爾雅棠棣即此、或以為唐棣誤矣、唐棣乃扶移白楊之類也●大和本草曰、郁李本草灌木類ニノセタリ、一名棠棣、今按ルニ処々ニ有之、ユスラニ能似テ異リ、其仁ヲ薬トス、其形状時珍所云ノコトシ、花実ユスラヨリ遅シ、実形ユスラヨリ大シテマルシ、ユスラ、庭梅ト一類ナレドモ別也、詩ノ小雅ニ棠棣ト云是ナリ、唐棣ハ別ナリ△花譜曰、郁李花有粉紅雪白二種、倶千葉花、甚可観●用薬須知曰、郁李仁、和名ニハムメ、又ユスラウメト云アリ、実相似テ別物也、ユスラハ桜桃也●一本堂薬選曰、郁李、俗呼暱窊烏蔑(ニハウメ)●詩経名物弁解、六月食鬱及薁、幽風七月章、朱註鬱棣類△正名ニワムメ、鬱薁ノ説、古今ノ弁論差訛スル者多シ、草木考ニ鬱ハ雀李也、今人謂之郁李ノ説ニ暫従ベシ、郁李ハ今ニワウメト呼モノ、花ニ千単(ヤヱヒトヱ)、色ニ紅白紫ノ数種アリ、千葉ナルモノヲ玉蝶花、又喜梅トモ云、致富奇書ニ出タリ、紫花ハ京地ニスクナシ、東武ニアリ、名物〓及夢渓筆談ナドニハ薁ヲ郁李トセリ、正字通ニ此誤ナルコトヲ弁ス、薁蘡薁也、草部見ユ、可併考、朱伝論語唐棣ヲ注シテ郁李ト云、詩唐棣ハ移也トス、唐棣ヲ郁李トスルノ説ハ穏ナラス、詩註ニ従ウベシ、余ハ前ノ唐棣ノ条下ニ詳也●右同書ニ常棣之華、小雅常棣章、朱註常棣棣也、子如桜桃、可食△朱伝爾雅ノ郭註ヲ略シ引、陸璣白棣赤棣ノ二種ヲ別ツ、白棣如李而小如桜桃、正白赤棣、葉如刺楡樹而微円、子正赤如郁李而小、五月始熟ト云ヘリ、此郁李桜桃ノ種属也、典籍便覧及本草ニ禹錫時珍ハ直ニ決シテ郁李トス、郭璞ガ説ヲ以テ證セハ郁李トモ見ユ、此亦一説トス、偏ニスツヘカラス、余ハ前ノ唐棣鬱ノ二条ヲ考ヘ合スベシ●右同書ニ維常之華、小雅采薇章、朱註常常棣也△弁同子上
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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