メインコンテンツに移動

桜譜

引用
『桜譜』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-07386)
記載例をコピー
CSV
ID
M2005033016273222416
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
桜譜
別タイトル / 旧書名
Vol. 048 桜譜
巻次
048-106
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
南国なれハかくもあるへし、此桜も都近くへ移しうへハ必かく早くハ開くまじ、薩州ハ日本の地なれとも極めて南に片寄れハ格別暖気にして草木も大に異(こと)なり、桜なとも冬葉落すして花をひらくものあり、桜に葉と花と同時に見る事、上方にてハめずらしき事也、其外蘭も地にうへてよく栄へ育つ、蘇鉄ハ佐田の岬辺にハ一山のこらす蘇鉄なるあり、又山川といふ所にハ、就眼肉の樹、又ハ橄欖樹なと栄へ茂れり、是等ハ南国暖気なれハ珍らしともいふにたらず、伊予国、伊勢などの桜ハ不思議の事ともなり、楓風、唐土(もろこし)乃楓の事ハ過し年唐土へ仰遣されて三本渡れりとぞ、其中一本は枯て今日本に只弐本のミ有りとなり、余も其樹の葉とて見し事のありけるが、大さ掌(こぶし)の如く、三ツ又にて殊に厚し、実ハ楓球とて栗のいがに似たり、秋ふかくなれバ其葉黄色に変ぜり、日本の紅葉とハ大に異(こと)なり、日本のごとく艶美なるものにハあらす、又須田家友、関谷氏、長崎の御薬園の楓樹の種なりとて、二本需得携へ登りて、余か家園に植しに、葉の形ハ三ツまたにて福のものに似たれど、其木の小き故にや、葉薄くして小さし、只三つ股といふはかりなり、此国の紅葉に甚だ相似たり、其実をとへは此国のことく蜻蜒の小なるごとしといふ、されバ球(きう)にはあらず、たゞ此国の紅葉の同類異種といふべし、されど
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
コンテンツ(画像等)のライセンス
メタデータのライセンス
コンテンツの利用について

関連アイテム

  • 桜譜

    伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界 名古屋大学附属図書館

  • 桜譜

    伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界 名古屋大学附属図書館

  • 桜譜

    伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界 名古屋大学附属図書館

  • 桜譜

    伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界 名古屋大学附属図書館

  • 桜譜

    伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界 名古屋大学附属図書館

  • 桜譜

    伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界 名古屋大学附属図書館