桜譜

日本語

にはさくら、［和］朱桜、波々加一云、迩波佐久良、｛【動植名井】、朱書｝、［近江御息所歌合］にはさくら、あさことに　わかはく宿の　にはさくら　花ちる迄は　手ふれてミん［新六］光俊、かほりまさる　むくらの宿の　庭さくら　かつろはねとも　誰につけへし、｛○按ニハヽカヲユステトスル説アリ、ユスラノ条可考、朱書｝、｛【動植名井】、朱書｝、かにはさくらのみ、ハヽカ、ニハサクラ、［本和下卅丁］桜桃、加尓波佐久良之美、和朱桜、本草云、桜桃、波々加、一名尓波佐久良、［和伝］桜桃、加波佐久良美、加波々加乃美、加尓波左久良乃美、［近江御息所歌合］加尓者桜、ふかのくる　かにはさくらは　さひてちる　春をおくれる　にほひなるへし／波行、はゝかのみ、［和伝］桜桃、加和佐久良、加波々加乃美、加迩波佐久良乃美／桜桃、順和名抄にハにはさくらと訓す、本草曰、始て生する時、榛（はしはミ）の葉に似たり、二月に白花をひらく、花多くして雪のことし、其実百果にさきたちて熟す、食ふへし、色あかし、四月に熟す、毒なしといへり、花も実もすこふる賞すへし、唐にハ其実の大さ弾子のことくなるありといへり、日あてよき所にうふれハさかへやすし、名花譜、日春の中節、ある枝をおりて肥土にさせはつく、又実をまくへし、はやく長して花さき実のる、【花譜】