薔薇科 桃譜
引用
『薔薇科 桃譜』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-06965)
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ID
M2005033016192921590
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
薔薇科 桃譜
別タイトル / 旧書名
Vol. 045 薔薇科 桃譜
巻次
045-031
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
ヲ賞スルコトムベナリ、近年伏見ノ桃花盛ナル時一処ニサキ連レルコト吉野ノ桜ヨリ多シ、遠処ヨリ見尤ヨシ、凡桃久シケレハ花少ク、子(ミ)不好、秋ノ比切テ若立ツ二本立テヨシ、花実共ニヨシ、梅杏李ノ枝ヲ桃ニ接ハ長シヤスシ△桃葉ヲ煎其湯ヲ浴ス、霍乱吐瀉腹痛ヲ治ス、小児ニ尤ヨシ、桃葉湯ニテ身ヲ浴スレハ其夜蚤近付ズ△桃ニ双仁アルハ殺人不可用、凡諸木花皆五出、桃杏ノ花モ同シ、若六出アルハ其実必双仁アリ△凡桃ハ十年ヲ歴レハ枯ル、年々子(ミ)ヲ種ベシ、早長シテ三年ヲ歴レハ花サキ実ノル、糞肥ヲ勿用桃、実其肉ヲ不去、其マヽ肉共ニウフレハ実大ニシテ味ヨシ、肉ヲ去植レハ味劣ル●一本堂薬選曰、桃俗呼木木(モモ)、其類頗多、油桃俗呼慈跋乙木々(ヅバヒモヽ)、毛桃俗呼結木木(ケモヽ)、白桃俗呼髪孤篤屋(ハクトヲ)、緋桃俗呼非篤屋(ヒトヲ)、寿星桃又名矮桃、俗呼遏綿独屋(アメントヲ)、日月桃俗呼乾〓乙篤屋(ケンハイトヲ)、俗称源平桃△凡換桃核仁取肥大而新者為佳、勿用陳久虫〓、及双仁者諸桃核仁皆可通用、薬舗売者多是油桃仁、及諸桃仁混雑不可分而亦非不可、且桃仁肥大而長甚易弁別、不似梅杏仁易混、用時去皮剉細、其用木鳥豆同煮連皮尖用、或炒黄黒麦麩炒、存性酒浸等制皆不取、又采解核者種之、及当用本生者接核(ツギキ)之仁為不堪等説倶拘握不必然也△弁正桃品甚多取仁不必拘、油桃、白桃、毛桃皆可用、且此物易栽種、結実尤早、不須接成、惟不可用異品之核仁耳●詩経名物弁解、桃之夭夭【周南桃夭章】、華如桃李【召南何彼穠矣章】、園有桃【魏風園有桃章】、投我以桃【大雅仰章】、朱註、桃木名華紅、実可食△和名モヽ、三千代(ミチヨ)草、御酒古(ミキフル)草ナトノ名蔵玉集ニ見ヱタリ、凡紅絳碧二色(ケンヘイ)千葉垂絲ノ品類枚挙ガタシ、花鏡、花史等ニ詳カナリ、可考見、爾雅翼ニ三歳而有子、諺云頭白可種桃ト、和ノ桃栗三年ト云俚言ト同軏ナリ△宋范仲淹義荘規矩ニ日本国有金桃、其実重サ一斤ト、何レノ桃ヲ指カイブカシ、佐渡州ニテ道州(スハイ)桃ヲキントウト呼、与此別ナラム/総
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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