薔薇科 桃譜
引用
『薔薇科 桃譜』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-06964)
記載例をコピー
ID
M2005033016192821588
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
薔薇科 桃譜
別タイトル / 旧書名
Vol. 045 薔薇科 桃譜
巻次
045-030
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
桃、■、名モヽ、{和名毛々、朱書}●別録曰、桃生大山川谷●弘景曰、今処々有之核仁入薬、当取解核者種之為佳山桃仁不堪用●頌曰、汴東陜西者尤大而美、大抵佳実肥美者皆圃人以他木接成、殊失本性入薬、当用本性者為佳、今市肆売者多雑接核之仁為不堪也●宗奭曰、山中一種桃正合月令桃、始華者花多子少不堪〓、惟堪取仁入薬、汴中有油桃小衆桃、光如塗油、不益脾胃、大原有金桃色深黄、洛中有崑崙桃、肉深紅紫色、又有餅子桃、状如香桃子、其味皆甘●李珍曰、桃品甚多易於栽種、且早結実、五年宜以刀剥其皮、出其脂液、則多延数年、其花有紅紫白千葉二色之殊、其実有紅緋碧緗白鳥金銀臙脂之諸桃、皆以色名者也、有綿桃脂―、方―、遍―、偏核―皆以形名者也、有五月早桃十月冬桃秋桃霜桃皆以時名者也、並可供食、惟山中毛桃、即爾雅所謂〓桃者小而多毛、核粘味悪、其仁充満多脂可入薬用、蓋外不足者内有余也、冬桃一名西王母桃、一名仙人桃、即崑崙桃形如苦蔞、表裏徹赤得霜、始熟(方、抹消)方桃形微方扁桃出南番、形扁肉渋核状如盒、其仁甘美、番人珍之、名波淡樹、々甚高大偏、核桃出波斯、形薄而尖頭、偏状如半月、其仁酷似新羅桃子可食性熱、又楊維禎栄漉集中並載、元朝御庫蟠桃核大如盌、以為神異、案王子年拾遺記載漢明帝時、常山献巨核桃、霜下始花隆暑方熟、玄中記載積石之桃大如斗斛器、酉陽雑俎載九疑有桃核半扇可容米一舛、及蜀後主有桃核杯半扇入水五舛、良久如酒味可飲、此皆桃之極大者、昔人謂桃為仙果殆比類歟、生桃切片瀹過曝乾為脯可充果食、又桃酢法采燗熟桃納甕中、蓋口七日、漉去皮核、密封二七日、酢成香美可食、種樹書云、柿接桃則為金桃、李接桃則為李、桃梅接桃則脆桃樹、生虫煮猪頭汁澆之即止、皆物性之微妙也●大和本草曰、松江府志曰、桃花千葉而大紅者名絳桃、深紅者緋桃、白者碧ト云△近年世上ニ品類多出ツ、木色ハ花ヒトヘニテウス紅也、此実桃仁ニ用ユベシ、重葉ナル実ハ不可用、コキ紅ノヒトヱ八重アリ、是絳桃ナルヘシ、緋桃ヨリ色淡クシテヨシ△八重ノ深紅ナルヲ緋桃ト云、又単葉モアリ△八重ノ色紅ニ又白、或サキ分、或トビ入アリテ紅白ナルヲカラノ書ニ金銀桃ト云、国俗コレヲ江戸桃又源平桃ト云△冬桃アリ、花ヒトヱ也、九十月ニ実熟、酉陽雑俎ニ冬十月ニ始テ熟ス、形如括蔞、又名西王母桃ト云へリ、日本ニテ西王母ト云桃ハ、花八重ニテ大也、花遅ク落花ヨシ、是ハ日本ノ名也△ヅバイ桃、其実ツバキノ子(ミ)ニ似タリ、故ニ名ヅク花ヒトヱ也、実遅熟ス△シダリ桃垂糸桃也、花ニ赤白二種八重ヒトヱアリ、凡花ノ八重ヲカラノ書ニ重葉ト云、八重トハ本邦ニテ八ツ貴フ故カ、或彌重(イアエ)ナルヘシ△一歳桃アリ、実ヲウヘテ当年花サク、其花単重アリ、花大也、西王母ニ似タリ、年ヲ経テ花弥多シ△上野下野ノ桃及李花甚ウルハシ、唐ニテ桃李花
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
コンテンツ(画像等)のライセンス
メタデータのライセンス
コンテンツの利用について
こちらをご覧ください