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漆樹科

引用
『漆樹科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-05700)
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ID
M2005033015544619100
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
漆樹科
別タイトル / 旧書名
Vol. 035 漆樹科
巻次
035-004
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
{伊勢貞丈説、【蘭畹摘芳 四編七】、朱書}一、櫨弓、古事記に天之波士弓見へたり、日本記には天梔弓とあり、櫨も梔もはじと読故櫨の字の代に梔の字を仮りてあて字に用ひたる也、神代の事を書たる書には、字義に抱(カカ)はらすして、其詩にたにあへは又、字の音訓をかりてあて字に書たる例多し、梔の字に构りなつむ事なかれ、梔の木は弓に作るべき木にはあらず、櫨は弓材に宜しき木也、櫨は和名抄に、染色具の部にあり、文選注に云、櫨、落胡反和名波迩之、今の黄櫨木也と見たり、波迩之と書を中略してはじとも云也、古歌には皆はじと読り、俗にははせの木と云、はぜははじの転語也、今世の弓のそは木に用るはせと云、木即是也、櫨の木はうるしの木に能く似たり、身木も葉もうるしの如く、見分けかたし、葉をならべてみれは、うるしは、少広く櫨は少し狭きが如し、たの違なし、然れとも、秋の末に至れんば、櫨の葉は黄色に成、後赤みさして黄紅交りたる色也、是をはじ色と云、鎧にはじの匂ひと云是なり、終には深紅に染る、是をはじもみぢと云、うるしの葉はもみぢする事なくたた枯色に成迄也、紅葉するともみちせぬとにて、はしうるしのわかち見ゆ、一、櫨に二種あり、同し根なる木にて、一種山はぜと云は身木のびやかにして、曲りくねりなく、枝しげからす、一種は身木のひらかなる事なく、曲りくねりて、身木ふし多く枝もしけく、弓にけつるには山はせを用る也、山はせ一名しらはせとも云、一、櫨の木を切てみれは、其切口まわりは白して心は黄也、其心の黄なる所を取て弓に削る也、今世の弓のそば木に用るも其心の
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
コンテンツ(画像等)のライセンス
メタデータのライセンス
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