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無患樹科

引用
『無患樹科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-04999)
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ID
M2005033015413017719
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
無患樹科
別タイトル / 旧書名
Vol. 029 無患樹科
巻次
029-074
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
一名離支、丹茘/茘枝、●頌曰、茘枝生嶺南及巴中今閩之泉福漳州興化軍蜀之嘉蜀渝涪州及二広州郡皆有之其品以閩中為第一蜀州次之嶺南為下其木高二三丈自経尺至合抱類桂木冬青之属緑葉蓬々然四時栄茂不凋其木性至堅勁土人取其根作院咸槽及弾碁局其花青白若冠之甤綏其子喜雙実状如初生松毬殻有皺紋如羅初青漸紅肉色淡白如肦玉味甘而多汁夏至将中則子翁然倶赤乃可食也、大樹下子百斛五六月盛熱時彼方皆蒸会其下以賞之云々茘枝始伝於漢世初惟出嶺南後出蜀中故左思蜀都賦云旁挺龍目側生茘枝唐白居易図序論之祥矣今閩中四郡所出特奇蔡嚢譜其種類至三十余品臓肉甚厚甘香慧瑩白非広蜀之比也、福唐歳貢白曝茘枝蜜煮茘枝肉倶為上方珍果白曝須嘉実乃堪其市貨者多用雑色茘枝入塩梅暴成皮色深紅味亦少酸殊失本真経暴則可経歳商販流布遍及華夏味猶不歇百果之盛皆不及此又有焦核茘枝核如鶏舌香味更甜美或云是木生背陽結実不完就者又有緑色鼠色皆其品之奇者本土亦自難得蜀嶺茘枝初生小酢肉薄核大不堪白曝花及根亦入薬、○臓器曰顧微広州記云茘枝冬夏常青其実大如鶏卵殻朱肉白核黄黒色似半熟蓮子精者核如鶏舌香甘美多汁極益人也、○時珍曰茘枝炎方之果性最畏寒易種根浮其木甚堪久有経数百年猶結実者其実生時肉白乾時肉紅日晒火烘鹵浸蜜煎皆可致遠成朶晒乾者謂之茘錦案白居易茘枝図序云、茘枝生巴峡間樹形団々如帷蓋葉如冬青花如橘而春栄実如丹而夏熟朶如蒲桃核如枇杷殻如紅繒膜如紫絹瓢肉潔白如氷雪漿液甘酸如醴酪大略如彼其実過之若離本枝一日而色変二日而香変三日而味変四五日外色香味尽去矣又蔡襄茘枝譜云広蜀所出早熟而肉薄味甘酸不及閩中下等者閩中惟四郡有之福州最多興化最奇泉漳次之福州延豆原野一家甚至萬株興化上品大経寸余香気清遠色紫殻薄瓢厚膜紅核如丁香母剥之如水精食之如絳雪茘枝以甘為味雖百千樹莫有同者過甘与淡皆失於中若夫厚皮尖斜〓理黄色附核而赤食之有渣食已而渋雖無酢味亦自下等矣最忌麝香触之花実尽落也又洪邁堅夷志云蒲申茘枝名品皆出天成雖以其核種之亦失本性形状百出不可以理求也、沉活筆談謂焦核茘子乃上人云其大根燔焦種成者大不燃也、●珣曰茘枝樹似青木香熟時人未采則百虫不敢近纔采之烏鳥蝙蝠之類無不傷残之也故采茘枝者必日中而衆采之一日色変二日味変三日色味倶変故古詩云色味不踰三日変也
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
コンテンツ(画像等)のライセンス
メタデータのライセンス
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