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鼠李科 鼠梨集説

引用
『鼠李科 鼠梨集説』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-04790)
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ID
M2005033015374217310
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
鼠李科 鼠梨集説
別タイトル / 旧書名
Vol. 027 鼠李科 鼠梨集説
巻次
027-117
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
{二、万香園花壇綱目説、ハマナツメ歟、朱書}/巴棘、棗葉尖円、舶来紅毛ナツメ、此種ハ綱目附録ニ別録云、巴棘生高地、葉白有刺根連数十枚、一名女木ト云者先年舶来セリ、今武江往々培養ス、甚棗ニ似タリ故ニ俗オランタナツメト呼フ、小木ナリ、形状高サ四五尺、幹ハ棗ニ似ズ、クスドキニ近シ、帯白色滑也、枝葉多ク曲節ヲナシ、帯紅色互生ス、葉一枝十枚余配列ス、其一葉棗ニ肖テ尖円細歯アリ、惇シテ三道アリ、一葉ノ背下毎ニ一刺アリ、此葉白(自、訂正)カラス故ニ的当トハ云難ケレトモ総体ジユヅネノ本本大柿トナリタル如ク味ヒアリ故ニ附録ノ巴棘ト見ルハジユヅネノキニ対シ考レハ相庶カランカ、按スルニ綱目巴戟ノ説集解各々一種ノ者ヲ取テ呈(シメ)ス、且真ノ巴戟トシテ真ノ形状不詳頗ル誣テ訳カ如シ、余之ヲ熟覧スルニ別録ハ形状ナシ、弘景云三蔓草ハ柿ノ葉グサ、大明云紫色如十念珠トアルハ真ノ者ナレトモ、小念珠ノ如キモノ数多ナリ、皆此集解中ノ者、則チ其念珠根ヨリシテ疑惑ノ強解ヲナス故ニ此説モ証トシカタシ、宗奭云ハ根ノコトシテ形状ナシ、頌曰蜀州者佳ナリ、只山林ニ生ストノミアリテ形状ヲカクコト惜ムベシ、末ニ真ノ巴戟嫩時亦白シト云ハ正シク蜀州者ヲサスナラン、此形状ハ外ニ求ムルトコロナシ、然レトモ図経ニ出ルトコロ則チ頌カ所、撰スル者ナレハ証トスベシ、図経ノ形状ヲ見ルニ根小念珠ヲナシ、枝アル小木ニシテ一枝五葉ヲツク、則ジユヅネノキノ状ニ能ク合セリ、又按スルニ巴戟ノ釈名ニ時珍窮シテ名義殊ニ不可暁トアレトモ、余窃ニ察ル巴戟ハ戟ノ形ノ者ニシテ其幹ニ刺戟アルヲ以テ名ナルベシ、即チジユヅネノ木葉下ニ刺アリ、是名ノ起ルトコロ也、旁以テシユツネノ木ヲ巴戟ノ正種トス
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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