衛矛科

日本語

安永七戊戌十年一月、伊勢平蔵貞丈著四季草云、十二檀弓の事、檀弓古事記三大実録、延喜式、万葉集、古今集その外古書に見へたり、檀弓は真弓の木にて削りたる丸弓也、漆ぬり、■して■のよしよく用たり、白檀弓といふ国真弓にて出しても同しもの也、まゆみの木はまことの弓の木といふ事にて真弓の木といひ■■たるなり、此木■木理細にして性年ばし、しふやうにして弓の材にして甚■しき木なり、■して真弓の木といふなれ和名抄檀和名万由三とあり、葉はたまささかきのことく葉先丸くして■■きの葉より葉よりも大なり、葉厚身木を削れる色■しうつ木なとのことし、十月頃（実字落タルベシ）を結ふ、四ツに有こと四に割は中に赤黄色なる■あり、葉の先■■■■、一檀弓、古事記、日本記、万葉集、古今集、三大実録、延喜式に見へたり、是檀の木にて削りたる弓ナリ、檀、和名万由（マユ）三とあり、まゆみの木は弓の上材也、まことの弓の木と云■にてその木の名をまゆみの木と名付たる也、まゆみの木にて削りたる藤弓をまゆみと云にはあらず、まゆみと云は真弓（マユミ）