棟科
引用
『棟科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-04263)
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ID
M2005033015280716271
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
棟科
別タイトル / 旧書名
Vol. 023 棟科
巻次
023-091
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
○神樹(アイラントワース、グランジローサー)、独語、ゲッテルバウム、此語ヲ神樹ト訳ス/楝ノ黄連樹科ニ属スル蚕木ニシテ、葉ハ羽状ヲナシ、雌雄雑居ノ小花ヲ放キ、梢頂ニ穂ヲ出シ、枝ヲ分イェ円錐状ヲナス、萼五裂ニシテ短ク、花五弁ニシテ淡緑色不全花(実ヲ結ハサル花)ハ十雄蘂ヲ具シ全花(実ヲ結モノ)ニ在テハ雄蘂ノ数梢少ク、或ハ缼如ス、中ニ二乃至五個ノ子房ヲ具ス、熟シテ秦皮(トネリコ)実ニ似タル、狭長楕円形ナル膜質ノ翅果ヲ結フモノナリ/○夫レ樗属ニ四種アリ、一ニ曰ーーー、二ニ曰ーーー、共ニ東印度ニ産ス、三ニ曰ーーー澳太利ニ産ス、四ニ曰ーーー(樗、植物名実図考三十五巻三葉ニ図アリ、神樹ニ適当ス)、支那ニ産ス、但シ欧米、東印度、澳太利ニテ樗ヲ移植ス)、而シテ、樗ハ茎幹直立ニシテ成長甚タ速ナル喬木也、其樹ノ外面ハ灰褐色ニシテ、内面ハ黄色ヲ帯フ、葉ハ長大ニシテ羽状ヲナシ、楕円披針状ナル十乃至二十個ノ小葉ヨリ成ル小葉、或平滑或ハ、微毛茸アリ、或ハ基ニ鋸歯アリ、或ハ全緑、或ハ葉背淡緑ニシテ一桟ナラス、初夏ノ候、臭気アル花ヲ開クモノナリ/○欧米共ニ此樹ヲ街路公園等ニ併植シ、夏日遮昜ノ用ニ供ス、又此樹、葉ハ一種ーーート称スル、野蚕繭(ヤママユ)最嗜好スル処ナリト云フ/○椿(チヤンチン)及黄楝(ニガキ)樹ノ外形ハ樗(シンジユ)ニ少ク、類スルヲ以テ、或ハ是等ト混合視スルカ、然レトモ、椿ハ楝科ニ属スル木ニシテ、葉ハ樗ノ如ク羽状ヲナスト雖トモ、花ハ五雄蘂ヲ具シ、実ハ蒴蒴(カブショール)ヲ結ブヲ以テ樗ト容易ニ分別スルヲ得ベシ、又黄楝樹(南北地方共ニ自生多シ)ハ樗ト同科ニ属スル木ニシテ、葉ハ樗ノ如ク羽状ヲナスト雖トモ、雄蘂ノ数ハ花弁ノ数ト均ク、且ツ実ハ核果ヲ結フカ故ニ、亦樗ト区別スルコト難カラズ、堂是等ノ数種ト混合視スル理アランヤ
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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