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橙橘科 文且譜一

引用
『橙橘科 文且譜一』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-03608)
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ID
M2005033015154914979
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
橙橘科 文且譜一
別タイトル / 旧書名
Vol. 017 橙橘科 文且譜一
巻次
017-065
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
農商諸信、柚子香橙皮を糖蔵する法、柚子香橙を糖蔵するには、初冬十月頃半熟の菓を採り之を四割し、其皮の白き処を少しく剥去り、清水を以て能く洗ひ水気を去り、后ち白糖の汚物なきを用ゆ、其汚物を除くには白糖一斤を蒸、餾水適宜にて溶解し、鶏子の白疋を混和し之を鍋にいれ文武火にて煮れば沸々泡洙を起し糖中の汚物尽く泡洙と共に浮出るを抄ひ去り、能く精製して稠厚の液分となるに及て柚子香橙の四截なる皮を投入して文火を以て煮る、若し烈火なる時は鍋底に焦着くことあり、宜く意を用ゆべし而して糖液能く柚子香橙に滲入均一するを度とし笊やうの器に取り揚け摺鉢の如き器上に置き糖汁を滴下し其瀝るる糖は磁壷に入れ再製の糖中に加へて宜しきなり、一両日器上にならべ置半乾なるものを壜中に密封すへし、之を密封するに先だち壜底に白糖の精品を入れ柚子香橙皮にも亦白糖を表せて敷きならべ、此上に又白糖を抹敷し、重畳柚香橙を詰て壜口に至らしめ、則ち口を封し空気の這入ぬやうにす、若し壜なけれは磁壷に入れ口を封して獣胞を温湯に浸し以て包被し、尚ほ緊紮すへし而して暗処に置き、月を経て食すれば其味ひ最頂好たり、獣胞なけれは厚紙に渋をしき代用すへし【東京日々新聞 十五年七月二十九日】
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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