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橙橘科 文且譜一

引用
『橙橘科 文且譜一』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-03593)
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ID
M2005033015153214949
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
橙橘科 文且譜一
別タイトル / 旧書名
Vol. 017 橙橘科 文且譜一
巻次
017-050
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
{柚、朱書}(袖、朱引訂正)、通名、ユ{【和名鈔】、朱書}、ユウ、イズ〈雲州〉、ユズ〈筑前・{同上、朱書}〉、ホンユ〈阿波〉、モチユ{〈同上〉、朱書}、コウトウ〈中国〉、何方ニモ育シ易シ、東北国ニモ随分実出来随分寒国ニモアリ、形状シレタモノ也、其大木ハ本薬切盤ニナルモノナリ、一種花柚ト云アリ、木モ小ク実モ小クミカン程ノ大也、此ハ花咲時花ヲ取食物ノ香気ヲタスク、酒ノ中羹ノ内ニ入実モ又青キ内ヨリ皮ヲ取香気ヲ助ク、是ハ実イツマテモ不落故ニトコ(ロ、朱引抹消)ユ〈京・江戸〉、ジマウユトモ云〈江州〉、食用ニナラス、肉ハ味アシシ皮斗ヲ取香気ヲ助ク、漢名邏柚【広東新語】、釈名注其大者謂朱欒ト云々、朱欒ハザホン、ザンボ【大和本草】、シヤガタラミカン、京シャカタラト云、誤リナリ、海紅柑也、常ノユヨリ大クサシワタシ三寸モアリ、長ミアリ軸付処コブノ如キ取手ノ如シ、甚如壺皮柚ノ如キアラキ熟シテ黄色ノ肌也、常ノ柚ノ肌ノ如シ、切ハ皮厚ク五六分真白也、味甚苦シ、中ニ白キ粒多ナラズ、又此一種ニ形丸キアリ、此ヲ(サ、朱引抹消)サホント云〈九州〉、{一名ザンボウ〈予州〉、トウクネンボ〈同州〉、朱書}辺ニアリ、{唐国ニハ育シ難シ、朱書}、状大ニ径五六寸アリ、丸シテ少シ扁シアリ、皮ノヒタ細クミカンヨリモ細シ、甚香気ヨシ、青キ内モ香気アリ、後薄黄色ニ熟シテ香気弥強シ、此ヲ机上ニ置ハ一室香ワタル皮ヲ切ハ厚ク五六分色白シ、前ノシヤカタラミカント同ク袋モ同シ、此ニ内紫ト白トアリ、紫ハ味甘ク汁少シ上品也、{内ムラサキト云、朱書}、シヤカタラユノ方白色ニシテ味スク汁多シ下品也、両種共ニ暖地ノ産ニシテ四国、九州ノ産ハ大ニシテ品類多シ、此ハ総シテ香欒也【釈名注】、此外柚ノ類品類多シ、柚ノ一名大橘【大倉州志】、櫨橘【北戸録】、盧橘ハキンカンノコト也/柚、ユ、続博物志曰、柚似橙而大於橘、八閩通志曰、柚名香柑樹高一二丈、葉重台而大花、五弁而巻気甚香洌、実円大金黄色、皮厚肉小、味甘酸、按広東新語ニ〓有紅白大者曰柚最大曰鐳柚ト云ハ証類本草ニ郭璞カ筏大柚也、実大如孟皮厚二三寸ト云者ニシテザホン也、柚ニ非ス、本草従新ニ香欒此柚之属也、最大者謂之香欒ト云リ、広東新語ニ小曰邏柚、熟於早禾時曰、禾轆以其極円故曰邏、曰轆也、春時児女蒸取柚花油以作香胆口脂謂可美顔ト云ハ真ノ柚、今俗云ホンユ、也故ニ極円ト云、本草啓蒙ニ邏柚ヲ花ユトス、非也、花ユハ小ニシテ不極円也{【紀南六郡志】、朱書}
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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