秦椒譜

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唐山椒｛（カラサンセウ）、朱書｝、北山椒木、浅倉山椒｛【花名集】、朱書｝、通用木葉いら有て、しやこわこわ白きて、長くはかりをひらく、花白くして、小輪房咲にして、葉多く出て実を結ふ、唐山椒は実なしにして、香有り、間々には黒き実有も有べし、実なし山椒とて料理に用ゆ／木細製本からす、大きくして、花葉常のとこ実なり、此木皮を食味じからし、木小さくして、枝多く、花葉唐山椒の如くにて、実有後に、赤く成て二つに割れ、中に黒き実あり、北山のことし、香あり、かくは格別にして、よき也、是料理に多く用ゆ／椒、サンセウノ図出ツ【ケムフル日本ノ部】／泰椒、蜀（竹葉、訂正）椒、実：三十三、図ハフユザンシヨ也、崖椒ノ図モ相似タリ、五七／（二十一、抹消）泰椒科／サンセウ／五六・沙・芸香科、モト泰椒科／山椒、春ハ芽ヲ取テアヘ物アツ物ニクハフ香気ヲ助ケ腥邪ノ気ヲ去ル処ハ実ヲトリテ生ニテモホシテモ諸食品ニ加フ、日用ノ佳味ナリ、熟シテ口ヲ開カサルハ毒アリ、不可食、アサクラ山椒ハ但馬丹波ヨリ出ツ、香気尤スクレタリ、又冬山椒アリ、葉大ニテアルシ、常葉ナリ、気味ト実ノ形ハツネノニ同シ【諸菜譜下】／五七・泰椒科／黄檗、本草曰、一名壇柏木高数丈葉類茱萸皮外白裏深黄、古楽府黄檗鬱成、林当余苦心多【漳浦県志　巻四】