秦椒譜

日本語

山椒：さんせう、○薫（かほり）りもなく、味も辛くなき物を丹波にてひんせうと云、｛【物類称呼】朱書｝／はしかみ、和玉、椒、なるはしかみ、フサハシカミ、和、蜀椒、奈留波之加美、和伝同、大五三十四、奈留波豆自加美、■二十五ノ二二丁、和玉、椒｛【動植名井】、朱書｝なるつふら、つむら、ノ条ニ見ユ｛【動植名井】、朱書｝／和、蜀椒、奈留波之加美一名、布佐波之加美、長、蜀椒、布佐波之加美、大五・三十四、奈留波自加美、同二十五・三、奈留波豆加美、蜀椒、駿州、安部郡ニ朝倉村ナシト雖モ、井川郷ノ内、往昔、朝倉義景従弟某越前ヨリ来テ居住シ、今ニ子孫アレハ、之ヲ朝倉ト云処アリ、多ク蜀椒ヲ出スハ、同郡有東木村辺ナリト云、既ニ静岡県物品陳列場にも同村ヨリノ出品ナリ／○煮山椒の伝、一、朝倉、山椒のよきをえらみ取、鍋（なへ）にてゆで上ケ、あらき枝を切（きり）、笊（ざる）にて水を切（きる）、味りん酒にて能々煮焼、塩にて塩梅（あんばい）付る也【料理通　初へん】／煮山椒の伝、一、朝倉山椒のよきをえらみ取、鍋にてゆて上、あらき枝を切、笊にて水を切り、味醂酒にて能く煮焼、塩にて塩梅付る也、文政五【｛料理通、朱書｝　初篇】