菩提樹科
引用
『菩提樹科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-03109)
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ID
M2005033015063613974
コレクション内カテゴリ
- 錦窠植物図説
書名
菩提樹科
別タイトル / 旧書名
Vol. 011 菩提樹科
巻次
011-036
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
ましむ、また続紀、文武天皇元年、物を越後の蝦秋に賜ふとみへたり/○シナ樹の皮より縄反物及ひ紙等を製すべき事、シナの皮は、年々新屑を生ずるときは、網状なる薄き内皮を生ず、この内皮は数年の間、枯れずして、逐次(だんだん)に堅質を現はすものなり、老木より、少荘木は内皮殊に、靱軟(やはらか)しゆえに、これを以て索(ひも)縄綱縷(いと)とし、或は、織物を造るべし、余五六年前、北海道に遊びしとき、土人の衣類、其他、土人の用ゆる索綱等を見たり、其衣類及び、索綱類は皆、シナ等の皮より造りたるものにて、その皮にて織りたる反物をアヅシといふて、雨雪等の衣類に織るときは、常よりも丈夫におり、決して衣物の裏に、雨の浸透ることなし、そのゆえが、同地方にては、日本船の船乗は、又これを用ゆ、欺く需用多きにより、価格も従てのぼるのみか、更にその培養を為さずして、只伐採るのみなるゆえ、近頃にては、この大木も減りて、漸々欠乏(けつぱく)に至るべしといふ【中外木材新報 第五号】/△ユフ、万葉集日本記ニ、木綿ヲ訓セリ、潔白清浄ノ義也、モト栲(タク)樹ノ皮ヲ剥テ造レル(リ、朱書訂正)ヨシ、古ク云ヘリ、サレハ、宝基本記ニ謂以穀ノ木{作レル、朱書}日和弊名号木綿ト見ユ、紙ノ濫觴ナルヨシ、ヨテ梁塵抄ニ、紙ニ造ル木也トイヘリ、筑紫風土記ニ、長木綿ハ麻也、短木綿ハ荢也ト見ユ、今ノ木綿ニハ、非ス、○神楽歌ニ、三島木綿ト云ヒ、木綿造ル、信濃原ト云ヘリ、古ヘ多ク伊豆信濃ヨリ出シタルニヤ、今ニ東(アズマ)木綿安〓木綿ト見ヘタリ、東国ノ俗ニシナトイフ木ハ、即栲(タク)ナル可シト云ヘリ{【和訓栞巻三十五】、朱書}
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション
伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界
日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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