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梧桐科

引用
『梧桐科』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-03059)
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ID
M2005033015054413876
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
梧桐科
別タイトル / 旧書名
Vol. 010 梧桐科
巻次
010-091
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
木綿、一名、古貝、古終、郷名、キワタ、●時珍曰木綿有草木二種交広木綿樹大如抱其枝似桐其葉大如胡桃葉入秋開花紅如山茶花黄蕊花片極厚為房甚繁短側相比結実大如拳実中有白綿々中有子今人謂之斑枝花訛為攀枝花李延寿南史所謂林邑諸国出古貝花中如鵞毳抽其緒紡為布張〓呉録所謂交州永昌木綿樹高過屋有十余年不換者実大如盃花中綿軟白可為縕絮及毛布者皆指似木之木綿也、江南潅北所種木綿四月下種荳弱如万高者四五尺葉有三尖如楓葉入秋開花黄色如葵花而小亦有紅紫者結実大如桃中有白綿々中有子大如梧子亦有紫綿者八月采梂謂之綿花李延寿南史所謂高畠国有草実如繭中糸為細纑名曰白畳取以為帛甚軟白沈壊遠南越志所謂桂州出古終藤結実如鵞毳核如珠珣治出其核紡如糸綿染為斑布者皆指似草之木綿也、此種出南番宋末始入江南今則徧及江北与中州矣不蚕而綿不麻而布利被天下其釜大哉又南越志言南詔諸蛮不養蚕惟収婆羅木子中白絮〓綿織為白氈兜羅綿此亦斑枝花之類各方称呼不同也耳、▲釈名木綿有二種似木者名古貝似草者名古終或作吉貝者乃古貝之訛也、●大和本草曰斑枝(ハンヤ)花木綿也木也実ノ中ニ白キ絮(ワタ)アリ、糸トス、コレヲ以テ白氈兜羅綿(トロメン)ニヲルト木草ニ云リ、五雑爼ニモ載タリ、閩中ニ木綿樹ヲ多ウフ其花ヲ紡(ウム)テ布トス名古貝ト云大明一統志ニ攀枝花ト称ス、但日本ニ来ルハンヤハ多クハ色赤褐也、綿ニカヘ用ユ又火ウチノ発燭(ツケギ)ニ用ユ日本ニ近年此実ヲウフ、●右同書曰木綿草部ニ出ス棉布ハ異国ヨリ近古ワタル其種子ハ文禄年中ニ来ル朝鮮ニハ洪武二十三年大元ヨリ種来ル由東国通鑑ニ云リ、木棉ナキ時ハ貧士賤民皆麻布ヲカサネテ寒ヲフセク、近年木綿ノ種渡リテ南北共ニ土地ニ宜シク四民寒若ヲマヌカル誠ニ万世ノ利群国ノ実也、明王ハ金玉ヲイヤシミテ五穀ヲ宝トスト古人云リ、木綿モ五穀ニ同ク宝トスベシ、中夏モ宋ノ末種ヲ南蛮ヨリ伝ヘタリ、兵瓊山李時珍諸説皆然リ、然ルニ温公通鑑ニ梁武帝ノ木綿皀帳ノコトヲ云ヘリ、史炤ガ釈文ニ木棉江南多有之其形状ウヘ時ヲ詳ニ云ルコト今ノ木棉也、イブカシ又本邦類聚国史ニ桓武帝ノ御時崑崙人木棉種ヲモチ来ルコトアリ、今木棉ト同物ナリヤ是亦イブカシ斑枝(ハンヤ)花ハ木也、別物也、是モ木棉ト云本草ニ載タリ、是亦布トシ、絮(ワタ)トス、ツネノ木綿(キハタ)ハ絮(ワタ)トシテ久シケレハ堅シ、斑枝花ハ久ヲヘテモ堅クナラズ、ハンヤハ蛮語也、神書ニ木綿(エフ)ト云ルハ紙也、棉花ニアラス、今祝人綿花ノ糸ヲ用テ木綿襁(ユフタスキ)トトスルハ古制ニアラズ、木綿手襁(ユフタスキ)日本紀允恭帝紀ニアリ、本朝賦役令曰木綿ハ紙木皮也、順和名ニ梧ヲ由布(ユフ)ト訓ス、延喜式ニモ木綿(ユフ)ハ梧ニテ作ルヨシ見エタリ、△木綿ハ無毒子(ミ)ノ油ハ微毒燈トスレハ目ヲ損ス
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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