錦葵科

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ボンデンクワ【草木育種後編】小槿花（せうきんくわ）、花戸にてぼんでん花というふ木槿の一種なり、薩州より来る葉楮（から）の如くして又（また）深し、夏の初から秋か至る迄に紅花を開く、実を結ふ之を植て生す、八十八夜の過に蒔へし、樹尖の披を托して少々活す、盆に植て末垂水を多く澆きよし、地植もむしろにてよく雪霜を避けれは年を過すへし、盆植は冬土蔵に入置へし／小槿花、一名小人島ノボンデン花、薩摩、薩摩ノ方言木槿ヲボンデン花ト云、コレ其小ナルモノ故ニ名ク、琉球及薩州ニアリ、形状木花トモニ木槿ニ同シクシテ小ナリ、葉ハ異也、大サ四五分三尖有テ本ニ二岐アリ厚シ／（纂）