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山茶科 山茶譜

引用
『山茶科 山茶譜』(名古屋大学附属図書館所蔵)「伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界」収録(https://da.adm.thers.ac.jp/item/n002-20230901-02617)
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ID
M2005033014563813040
コレクション内カテゴリ
  • 錦窠植物図説
書名
山茶科 山茶譜
別タイトル / 旧書名
Vol. 005 山茶科 山茶譜
巻次
005-089
本文言語
日本語
翻刻・翻訳
山茶、郷名ツバキ、●時珍曰山茶、産南方樹生高者、丈許枝幹交加葉頗似茶葉而厚硬、有稜中闊頭尖面緑背淡、深冬開花紅弁黄蘂、格右論云花有数種、宝珠者、花簇如珠、最勝海榴茶花蒂青、石榴茶中有砕花、躑躅茶花如杜鵑花、宮粉茶、串珠茶皆粉紅色、又有一捻紅千葉、紅千葉白等名不可勝数葉各小異、或云亦有黄色者、虞広志云広中有南山茶、花大倍中州者色徴淡葉薄有毛、結子如梨大如拳中有数核如肥皂子大、周憲王救荒本草云山茶嫩葉煠熟水淘可食、亦可蒸晒作飲、●大和本草曰山茶(ツハキ)、日本紀天武天皇十三年三月吉野人宇閇(ヘ)直弓(アタヒ)貢白海石榴(シロツバキ)、延喜式ニモツハキヲ海石榴トカケリ、順カ和名抄モ同シ、其葉厚ユヘアツバノキト云意ナリ、花ハ単葉、重葉、千葉、紅白アリ、山ツバキハ紅ノ単葉也、△ツバキノ実ニ脂アリ、無毒好事者油ヲトリ諸品物ヲ薫シ食ス、胡麻ヨリカロシト云、本草網目ニ山茶ニ海榴茶、石榴茶アリ、日本ノ古書ニツバキヲ海石榴トカケルモ由アルコトナリ、酉陽雑俎続集曰山茶似海石榴、然ハ山茶ト海石榴ハ別也、凡山茶ハ花盛及シ花葉共美シ、多植テ愛玩スヘシ、△昔ハ本邦ニ紅ノ単花ノミアリテ白ツバキモマレナリ、寛永ノ初ヨリ漸ツバキ数多ク出来リシニヤ、烏丸光広(ミツヒロ)卿ノ百椿図序ニ此コロ世ニモテハヤシ品多イテキタルコトヲ書リ、天武ノ御時ハ古代ナレハ草木ノ奇花マレナルベシ、白ツバキヲ珍キ物ニセシハムベナリ、今ハ其品多クシテ数ヲシラズ、玉島山茶ハ無蘂多葩一花ニ凡七十余片バカリアリ、白アリ紅アリ山茶ノ奇品ナリ、又南京山茶アリ、葉長ク葉ノ色常ノツハキニカハレリ、花モ葉モ異リ是亦奇品ナリ、又十輪山茶アリ、一樹ノ中紅白数種異品多開、山茶ハ春植ルニ不宜、五月中旬ニ可植、△ツバキハ山茶ト云ヲ日本ニイツノ時ヨリカ誤リテ椿ノ字ヲツバキトヨメリ、順ガ和名抄ニモ誤ツテ椿ヲツバキト訓ス、椿ハ近キ寛文年中ヨクワタル香椿也、●用薬須知ニコレヲノセズ/はし、和伝、椿莢、波奈々支、川波支、医ノ十、椿木紛樗、椿和名津波幾、今案波之是也、藻九・十六{【動ー名井(動植名井)】、朱書}/山茶カ/○つはき、椿、一立伝書、亨禄五年、鼻瘡に葉を煎し、説益田良継妙薬集下血にしら玉つはき煎用、本草季邕云冬青似椿この椿正しくつはきなるへしと、園村尚謙いへり、つはきの油続記に海石榴油とす、此油も唐土人用る事を知らす【本朝談綺 二ノ編】
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
メタデータ提供者
名古屋大学附属図書館
資料種別
和古書
画像有無
カラー
コレクション

伊藤圭介文庫 錦窠図譜の世界

日本における近代植物学の祖といわれる伊藤圭介の稿本(手書き本)188冊を集めたもので、その中には、錦窠植物図説、採草叢書の他、錦窠魚譜、錦窠虫譜等があります。
所蔵機関
名古屋大学附属図書館
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