棕櫚科　下

Vol. 129 棕櫚科　下

伊藤圭介

Japanese

椶櫚（しゅろ）／｛シ九、朱書｝／椶櫚、｛ハカ十、朱書｝、琉―（球）ノ覚、国地ノシユロニ不異年々毛ヲトリテ船網ニ用ユ｛【和訓栞】、朱書｝○すろ、椶櫚木也、今しゆろといへり、枕草紙にからめきてわろき家のものとハ見へすといへり、夫木集に、朝まだき梢はかりに音たてゝすろの木過るむら時雨かな、すろはゝきハ棕櫚箒也○しゆろ草は藜ノ盧也、日光蘭ともいふ、犬しゆろハ茅櫨也、岐岨にていはざくらといふ○椶櫚の説、｛【工業新聞　三十号】、十一年七月、朱書｝、片山直人略記、椶櫚ハ毎月新皮一層、新葉一茎、一ヶ年十二皮十二葉を生ス、尤気候地味遍して強壮なる樹ハ二ヶ月に三皮三葉を生す、皮は四年目より剥て売るべし、当時一円に付百六十枚位なり、又嫩葉（俗に之をホイと云）一円ニ付二百五十本位なり、下駄の緒となす故に畑及び

ヤシ目ヤシ科

和訓栞

工業新報三十号

10148383

470.3-I-129(148)