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楊柳科 デロ楊譜

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"楊柳科 デロ楊譜" owned by Nagoya University Library, retrieved from Ito Keisuke Collection(https://da.adm.thers.ac.jp/en/item/n002-20230901-16090)
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CSV
ID
M2005033019330135772
Collection category
  • 錦窠植物図説
Title
楊柳科 デロ楊譜
Other title
Vol. 125 楊柳科 デロ楊譜
Volume
125-095
Language
Japanese
Translation
を見しと云ふ、之則ち今日に至り此雲烟を採取して良綿を為すの術を発明したるものにして、蓋し造化加他年の使用に貯へたる府庫の鍵子を安保氏に貸附たるものか誠に未曽有新利と発見したるものと云へし、偖又此樹の性質は其強壮にして之を挿木するも能く根を生すること柳枝に異なることなし、而して生育の土地ハ燥湿両なから嫌ふ所なれとも、渓澗沼河は最も此樹の適応地なるか如し、又結実の年期に至りては未た確乎たる経験をなしたるにあらされとも聞見する所を以て推考するに大凡栽植より七八年にして若干の結実を収むべく、十二三年を過くれば十貫目内外の顆実を収むるに至るべし、夫れ斯の如し若し后来此樹をして広く広■山野の曠地に植栽することあらば、唯に巨額の新利を収るのみにあらず、寒境僻地終年新衣と纏ふことなきの地方と雖も、温袍暖衣を著くるに於ては甚だ容易に得らるヽに至るべし、且又之を宅地の空処に植ゆるとせに秋気に至り女児等の手に於て年々六七貫目の綿絮を収るに難からさるは疑なし、豈巨盆の良術ならすや、依て考ふるに少しく此樹の栽植に注意すれば、一村一郡を富すへく大に之を栽植すれは、全県全国を富すに至るべし、又眼を転して我国現今の貿易上を見に、輸出常に輸入を償ふに足らずして、年々一千万の正金をして空く海外に散飛し去ることを、之を以て当路の有志ハ百方防護に苦心せらるヽと雖ども如何せん、人民が嗜好深き金巾及糸類は年々其額を増進して止むこと
Original Owner
Nagoya University Library
Source
Nagoya University Library
Material type
JapaneseClassicalBook
Image
colour
Collection

Ito Keisuke Collection

The Ito Keisuke Collection belonging to the library attached has a collection of 188 manuscripts by Keisuke Ito, who is called the father of modern Japanese botany.
Original Owner
Nagoya University Library
Rights
Metadata Rights
Use of Content

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