松柏科

Vol. 131 松柏科

伊藤圭介

Japanese

檜、すきひゆくしん、ひゆくしん、ひゆく――、｛（潅）、朱書｝、からひハ、刺柏【通雅】、枯子松【同上】、結子松【同上】、百葉仙【事物紺珠】、檜松【汝南圃史】、血栢【同上】、時珍の説に栢葉松身ハ檜也と云、正字通に檜葉似細杉、幹如栢と云これなり、人家庭際に多く栽ゆ、樹皮栢のことし、葉の形杉に似て細く円く、先とかりて人を刺す、一種、はいひゆくしん、そなれ〈江戸〉、矮檜【事言要言】、樹直立つせす地に蔓延す、葉ハすきひゆくしんに似たり、人家庭際に栽へ、又立花に用ゆるなり、そなれの名松及ひ松梧木（ミせりとう）にもあるゆへ混し安し、大和本草にそなれとハ海辺にありて磯なれたるといふ義なりといふをミれハ、よふものゝ通名となすならん、一物となしかたし

岩崎灌園

10148385

470.3-I-131(150)

朱書で(灌)