栗科　栗譜

Japanese

朝鮮グリ、小木、鉢植ニテ実ヲ結ブ小栗ナリ／茅栗、シバグリ、［実］卅二、ク一／三度栗、一年の内三度花咲也、栗三度なる実、小サくなる也、独橎栗、実小サくして木しだれて花早く木ハ柳の如く也、頼母栗、実小サくして八月初メより色付、花ハ夏也、｛【花名集】、朱書｝／○切疵早クイヤサントスルニハカチグリ霜付、薬ノ内ヘモ加フ○汁入肉中栗木霜、老酒ニテ送下○眼眶腫、生栗南星研泥塗○ホネツギ、ナマグリヲオロシ付○陰囊腫大、栗毬霜、イハゴケノ霜糊調敷○湯火傷、乾栗末、香油調敷○湯火傷栗木ノワカメ立ヲ霜油ニテ■○又栗木白皮霜五分、松服霜一匁○髪毛不生、栗毬霜、菰笋霜、香油調敷○丹瘤、栗荴霜、香油調敷○馬咬、栗木霜ヌル○馬咬及大咬生、栗嚼調敷、或霜、香油調敷○姙婦尿血、栗イガ霜腸下○打撲、栗木アマ皮霜酒下○犬傷、生栗嚼敷○心痛、カチグリ未、トリモチニテヌル○竹木刺、栗糊調敷○抜歯不用カ、カチグリ、芋茎末、先刺歯縫、然後貼薬抜歯○キズノアレクイエザルトキ、口ヲヤブリ開カスルニ、生栗ヲ用ユ○鵝口瘡、栗木皮熬膏ヌル／｛ク一、朱書｝栗｛（クリ）、朱書｝｛【花名集】、朱書｝、高木、葉ハ鋸ありて広く薄し、冬は落ル、花白くして見るかひなく、葉の間にありて実ハ針有、いがおこへて中ニ種あり、大きくして九月に色付、神■に遣ふ、丹波を上とするなり、■栗（ヒヨウクリ）名物也