松柏科

Vol. 140 松柏科

Japanese

モ廿／もミ、和名抄に樅をよめり、新撰字鏡にもむの木と訓せり、一説に妄榧と書り、朝鮮の音也といへり、一説にハおミの木と転也ともいへり、朱舜水ハもミ羅漢松也といへり、椵をよむハ詳ならす○鬼もミハ常のもみ也、つかもミあり、葉細く也、一種矮短なるあり、虎もミといふ虎毛の如也、ひめこもミハ虎もみに似て愛らし、うら白あり、葉の裏白し○青もみあり、もミぢの略なり○国栖（クス）人蝦蟇を煮て食ふをもミと名けしこと日本紀に見へたり、西土にも錦襖子枹芋羹の名あり、信州諏訪の社に元旦水をわりて蝦蟇を捕て御贄とすといへり、尚書故実に蝦蟇雖不腆然周礼亦嘗羞而薦之宗廟と見えたり○和名抄に鼯鼠を訓せり、関東にてもがとももくくわともいふ也【和訓栞　巻三十二】

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