松柏科　柏譜

Vol. 130 松柏科　柏譜

伊藤圭介

Japanese

ひのき、すてにひの條にしるしたり、【国史草木昆虫攷　巻ノ六】／○ひば、檜葉の義、扁栢也といへり、朝鮮ひばあり、唐ひはあり、今津軽南部より出す、檜も多くひば也といへり、又ちやぼひばあり、鳶尾ひばあり、しのぶひばあり○出雲国と伯伎国との界比波乃山、古事記ニ見ゆ、枕草紙にもひバの山見えたり、右【和訓栞　巻二十五】ニ出／○ひはだ、檜皮也、ひはた葺なといへり○東鑑に檜皮姫公見へたり○海人藻芥に武士の家にハ不造檜皮屋、皆板屋作也と見へたり、六位已下檜皮葺屋を禁せられし事、日本紀略後一条の條に見ゆ、右【和訓栞　巻二十五】ニ出／ひられ、式小檜をよミたり、榑音転正字通に楚人謂円為榑楚辞九章曽枝剡棘円杲榑兮是柏材のまろきをいふ也、今も凡て円材をクレキといふ也、さて木の直理をうるにはクレキを十字に裂てそれよりまた車輻の如くに裂もの也、これクレキの用なり、【国史草木昆虫攷　巻之六】、【国史草木昆虫攷　巻ノ六】

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