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殼斗科 槲譜

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"殼斗科 槲譜" owned by Nagoya University Library, retrieved from Ito Keisuke Collection(https://da.adm.thers.ac.jp/en/item/n002-20230901-14245)
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CSV
ID
M2005033018492833525
Collection category
  • 錦窠植物図説
Title
殼斗科 槲譜
Other title
Vol. 115 殼斗科 槲譜
Volume
115-016
Language
Japanese
Translation
さて久(ヒサシキ)といふ事にいゝかけたり、木の訳ハなし、歌に大やう草木の名の縁をとりて一首の姿にこしらゆる事多し、又楸を摂州にてこさいばと云、朝庭にて御祭の時供御を比葉にもりて備る故の名也とそ、又古へト部家にて亀卜(キボク)を行ふ時、比木を以て焼といへり、炮火の木と称るよし、委しき事ハ密秘なれば除きぬ、中古児の手柏といへるものハ比楸の事なるべし、又按るに日本記に膳臣連と書てかしはてのむらじ、又ハかしはでのをミなとゝ訓を用ひたり、されハ古ハ御膳にも柏の葉をかひ敷て奉りしにや、御祭葉より例せば是も赤芽柏なるへきか、神に詣でゝ手うつ事を柏手といふハ拍手の読あやまりなるべし、拍柏の字の違ひ也、拍ハ手うつ事也、膳のかしはでとハ異なりとしるべし、今筑波山頂の茶店ににて白キ餅と田楽を檜の葉をかい敷て参詣の人に鬻(ヒサ)ぐ、徃古よりかくの如しと言伝ふ、是も故あるにや、檜の葉をかい敷事ハ公武ともに今も用ひぬふなれば、これ古への柏なるべし、かへといふに符号すべき歟、禁中の調料庖丁するものを柏人というも推て知るべし、中古よりの歌道ハ品物を正さす姿と縁語をとりて作る事、諸書の載せたり、されば万葉集の児の手柏と中古已来の児の手柏とハ同名二物になりたり、又楸とあづさと訓する説あれとも、あづさハ梓也、又角楸と云、蘭山翁ハ角楸を一物にせられたれトモそれハ古説に違へり、従ふへからす、又ひさぎハきさゝげの転語といふも不当、一類二種なるものなり、きさゝげハ雷電桐又あづさ雷電木などいふものにて唐土にてハ彫刻の材に用ゆる也、因て上梓と云、楸ハ割木に用ひられぬ木也、柏の類多き中に但柏とはかり呼ものハ側柏扁柏といふ二木を通して柏といへ
Original Owner
Nagoya University Library
Source
Nagoya University Library
Material type
JapaneseClassicalBook
Image
colour
Collection

Ito Keisuke Collection

The Ito Keisuke Collection belonging to the library attached has a collection of 188 manuscripts by Keisuke Ito, who is called the father of modern Japanese botany.
Original Owner
Nagoya University Library
Rights
Metadata Rights
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