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殼斗科 槲譜

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"殼斗科 槲譜" owned by Nagoya University Library, retrieved from Ito Keisuke Collection(https://da.adm.thers.ac.jp/en/item/n002-20230901-14243)
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CSV
ID
M2005033018492533520
Collection category
  • 錦窠植物図説
Title
殼斗科 槲譜
Other title
Vol. 115 殼斗科 槲譜
Volume
115-014
Language
Japanese
Translation
○夕時雨ふるからをのゝもとかしハもとつ葉ながらもミちしにけり、是も広葉のなら」の事と見ゆ、同集に後德大寺左大臣、○ちらすなよこのてかしはの薄紅葉はもりの神もめてさらめやハ、壬二集中の下、紅葉の歌家隆、○長月の時雨ふるらしなら山のこのてかしはも色づきにけり、今このてかしはといふものとハ違ひて、但広葉檪(ナラ)の児の手に似たるといふにや、紅葉するといふにて常盤木の柏にハあらさるへし、万葉集に、○よしの川いはとかしはの常盤木なる我ハかよわむ万世までに、顕昭か注ニ云、いはとかしはとハいはにおひたる柏也、かしはハ常盤木ならねと岩によせえかくのことくよめると云々、是ハ顕昭かあやまりにや、新千載集冬之部ニ、順德院、吉野川岩戸かしはの初時雨ときはの色ハ今朝もつれなしとあり、されば岩戸かしはといへる常盤木のかしはと見へたり、貞徳もそれらを思ひ松栢の後彫なと考へ合せて柏のちるハ夏なりとせられたり、かやうの常盤木のちるハ夏也、それを初秋に紅葉して散ものなどなど無言抄にいへるハ猶いぶかしき柏なり、祇注の如きハたしかに広葉櫟と定めらる、但し秋散柏といふハ今俗にいふあかめかしはの事にや、これをも古へこのてかしはといたしよし、或説に見へたり、芽出し赤ければあかめかしはと云しなればかしはとはかり昔ハいたしにや、是ハ秋のもみちして散るものなればおゝかたハこのあかめかしはなるへし、歌に楸(ヒサギ)というもの是なり、されと是も歌にハ訳なく浜久木(ハマヒサギ)などゝいふてひさしひさぎとつゝき
Original Owner
Nagoya University Library
Source
Nagoya University Library
Material type
JapaneseClassicalBook
Image
colour
Collection

Ito Keisuke Collection

The Ito Keisuke Collection belonging to the library attached has a collection of 188 manuscripts by Keisuke Ito, who is called the father of modern Japanese botany.
Original Owner
Nagoya University Library
Rights
Metadata Rights
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