楡科　欅譜

Japanese

古事記伝四十二ノ二十四丁ウ、百枝槻（モヽエツキ）、槻は和名抄に唐韻云、槻木名也、堪作弓也、和名豆木乃木（ツキノキ）、字鏡■■、欟ハ豆支（ツキ）とあるは槻ノ字を写シ誤れるか、とあり、師云、今はつきと云木の類なり、或人云、今つきとも云ヒ、白けやきともしでとも云フ、杣人の云るはけやきとつきの木とていとよく似て見分かたきを削りて見れはワカルゝなり、けやきは理竪（スチタテ）にのミあり、つきは理（スチ）たてよこにありと云り、万葉二、三十九丁、又出立（イデタチ）、百兄（モヽエ）、槻木（ツキノキ）、虚和期（コチミ）、知尓（チニ）、枝刺（エダサセル）、有如（ゴト）、春葉茂如云々（ハルノハノシケルカゴト）云々、百枝（モヽエ）ては、枝の多く繁きを云く、ちに比は次にて其ノ百枝槻ノ葉落テと云、■云バ比事を思ふに殊に大なる樹有、長谷の百枝槻ト名に負へりし樹にぞありけむ／ツキケヤキ