大戟科

Japanese

○菓樹大風の患予防並油桐培養説、梅原寛重、｛【開農雑報】、朱書｝菓樹は接穂となさヾるときハ実を結ばさる事世人の知る所也、余輩数年試るに男種を蒔付て題樹となすときハいかなる大風にても吹たほさるヽの患なし、こは全く其根縦に長行たる故なり、又樹枝に偃曲を施ハ生気平均する故に枝毎に艶よき実を結ひ、根ハ自然と丈夫になる故に風の害をまぬかれ、枝樹おれなくして実の落る事すくなかるべし、維新以来植物大に行はれ、尺地を擁する者も競ひて諸樹を植付るに至り、自今十有年を経暦たらハ各種盛大に産出すべし、余輩こヽに油桐を培養るの親験しを得たり、且油桐は男木ハ実を結ふ事なし、みたりに植付けなば労して功無し、男女ハ図面の如く男木ハ其根縦に長行し、女木ハ横にのみはびられり、右を心得て植付る時ハ百に一つもあやまつ事なく、皆実を結ふ事疑ひなし、油桐、油桐苗之図、男木、女木

トウダイグサ目トウダイグサ科

開農雑報

梅原寛重